秋めいてきたとはいえ、まだまださっぱりとしたものが食べたくなりますよね。
野菜使いの達人、人気料理研究家の藤井恵さんに教わったのが、冷やしていただく「トマト」のおいしい食べ方。
「トマトの皮をむいてだしをしっかり含ませると、うまみが増して、口当たりもやさしくなります。わが家でもよく作る一品なんですよ」(藤井恵さん)
▶︎教えてくれたのは
藤井恵さん
料理研究家、管理栄養士。女子栄養大学卒業後、料理番組、フードコーディネーターのアシスタントなどを経て、現在、テレビや雑誌、書籍などで活躍中。素材の持ち味を生かした、シンプルでいて工夫のあるレシピに定評がある。
トマトには、利尿作用により体温を下げる働きを助けるカリウムや、抗酸化作用のあるリコピンが豊富。作り置きにおすすめな「トマトのだしびたし」、さっそく作ってみましょう!
まるごとトマトのだしびたし
【材料・作りやすい分量】 *1/4量で20kcal/塩分0.8g
・トマト…小4個(約320g)
◆ひたし汁
・だし汁…1カップ
・みりん…大さじ1/2
・しょうゆ…小さじ1
・塩…小さじ1/3
・青じそ…5枚
【作り方】
1 鍋にひたし汁の材料を入れて強火にかけ、煮立ったら保存容器に入れてさます。
2 大きめのボウルにたっぷりの冷水を用意する。へたを取ったトマト1個に金属製のフォークをしっかりと刺し(落とさないよう注意)、直火で全体をあぶる。皮がめくれてきたら冷水にとる。残りも同様にし、めくれたところから皮をむく。
3 トマトの水けを拭き、1に入れる。1時間以上(できれば6〜8時間)冷蔵室に置き、途中、上下を返して味をなじませる。汁ごと器に盛り、しそを細切りにしてのせる。
冷蔵室で約3日間保存OK! 保存するときは、青じそは食べる直前に切ってのせてください。
疲れた体を癒してくれる、じんわりだしを含んだ、みずみずしいトマト。鮮やかな色が元気をくれて、食卓も華やかになりますよ。
レシピ考案/藤井 恵 撮影/難波雄史 スタイリング/佐々木カナコ 栄養計算/スタジオ食
編集協力・文/singt