お財布にやさしい「もやし」。使う予定がないのに、つい、安さにつられて買ってしまい、持て余してしまったことはありませんか?
水分が多いので、けっこう傷みやすいんですよね。
でも、「もやしは冷凍できるんですよ!」と教えてくれたのが、人気料理研究家の上島亜紀さん。
「わが家ではもやしを1袋使い切れなくて残った時や、たくさん買った時に冷凍しています。約2週間冷凍保存でき、凍ったまま調理できて便利ですよ!」(上島さん)
【もやしの冷凍方法】
もやしは洗ってざるに上げ、水けをよくきる。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、平らにして冷凍する。
「洗わずに使えると袋に書いてあるもやしでも、さっと洗っておくと、独特の臭みが気にならなくなります。また、水けはしっかりときってから冷凍してくださいね」
▶︎教えてくれたのは
上島亜紀さん
料理研究家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持つ。神奈川県の自宅にて料理教室「Cooking Studio A's Table」を主宰。親しみやすさのなかに、キラリとセンスが光る、おしゃれな家庭料理のレシピが人気。
「凍らせたもやしは水分が出やすいので、とろみ炒めや煮ものにするのがおすすめです! 今回は、めんつゆ&おろししょうがで簡単に味が決まる、やさしいとろみの炒めものをご紹介します。合わせ調味料に片栗粉を混ぜておくと、とろみづけが簡単です」
もやしとかにかまの中華炒め
【材料・2人分】 *1人分134kcal/塩分3.2g
・冷凍もやし...1袋分(約250g)
・かに風味かまぼこ...100g
・長ねぎ(青い部分を含む)...1本
■合わせ調味料
・おろししょうが...小さじ1/2
・めんつゆ(3倍濃縮)...大さじ2
・片栗粉...小さじ1
・こしょう...少々
・水...1カップ
・ごま油
【作り方】
1 ねぎは斜め薄切りにする。かにかまぼこは粗くほぐす。
2 フライパンにごま油大さじ1/2を強めの中火で熱し、ねぎと、もやしを凍ったまま加えて炒める。しんなりとしたら、かにかまぼこと、合わせ調味料をもう一度混ぜてから加え、軽くとろみがつくまで混ぜる。
「また、夏なら、そうめんといっしょにゆでるのも◎。そうめんが少なめでも満足感があって、ヘルシーなうえに、節約にもなります!」
もやしそうめんのみそ豆乳だれ
【作り方】
鍋に湯を沸かし、もやしは凍ったまま加えます。再び沸騰したらそうめんを加えて袋の表示どおりにゆでればOK。水でしめて、豆乳、おろしにんにく、すりごま、とりがらスープの素、みそを混ぜたたれを添えてどうぞ。
みそと豆乳のコクに、にんにくとごまの風味が食欲をそそりますね!
「冷凍したもやしは、みそ汁やラーメンにちょっと具を足したいときなど、パパッとプラスしたいときにも活躍します。凍っていても、パラパラっとほぐれやすいので、さっと、使いたい分だけ取り出せます。ぜひ試してみてくださいね」
レシピ考案/上島亜紀 撮影/難波雄史 スタイリング/阿部まゆこ 栄養計算/スタジオ食 編集協力/singt
文=singt