今回は油揚げの中に詰めておいしい一皿をピックアップ! 油揚げといえば、おみそ汁やあえものに入れたり、こんがりと焼いておつまみにしたり…といろいろな使い方がありますが、袋のように開いてその中にひき肉や卵を詰めてもおいしいんですよね。うまみをたっぷり吸ったふっくらジューシーな味わいを、ぜひ堪能してみてください。
ジューシー袋バーグ
【材料・2人分】
合いびき肉…250g、卵…1個、油揚げ…2枚、れんこん…120g、合わせ調味料(しょうゆ…大さじ1と1/2、みりん…大さじ1、砂糖…大さじ1/2)、こしょう…少々、塩、サラダ油
【作り方】
1.れんこんは皮つきのまま8mm厚さの輪切りにする。油揚げは長さを半分に切り、箸を押し当てながら転がして、手で袋状に開く。
2.ボウルに合いびき肉、塩、こしょう各少々、卵を入れて、よく練り混ぜる。4等分し、1の油揚げに詰め、手のひらでそっと押して、平らにする。
3.フライパンにサラダ油少々を中火で熱し、れんこんを両面約2分ずつ焼き、取り出す。
4.続けてサラダ油少々を中火で熱し、2を並べ入れ、両面にこんがりと焼き色がつくまで焼き、ふたをして、弱火で約8分焼く。
5.合わせ調味料を回し入れ、手早くからめる。器に盛り、れんこんを添えて塩少々をふる。
(1人分479kcal、塩分2.8g レシピ考案/武蔵裕子 栄養計算/スタジオ食)
こってり味の照り焼きだれと肉のうまみが油揚げにしみ込んで、口の中でうまみがじゅわっとあふれます。油揚げに詰めると煮くずれしにくくなるので、フライパンの上でも扱いやすくなりますよ。
油揚げのおかずは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア3つをご紹介します。
油揚げ餃子
餃子が食べたいけど包むのが大変…と感じた時は、油揚げを皮の代わりに使ってみて! 油揚げは縦一辺を残して切り目を入れて開き、肉だね(とりひき肉・長ねぎのみじん切り・おろししょうが)を詰めてフライパンで両面をこんがり焼けば完成です。食べてみるとちゃんと餃子感が出ていて驚きです!
ひき肉ともやしの袋煮
合いびき肉、もやし、油揚げの3つで作れる節約おかず。シャキッとしたもやしの食感がおいしいアクセントになってくれます。合いびき肉・もやし・塩を練り混ぜて油揚げに詰めたら、煮汁(だし汁・みりん・しょうゆ)を煮立たせた鍋に入れ、落としぶたをして10分ほど煮ればできあがり。もやしは折るように練り混ぜて。袋の口はようじで留めましょう。
あぶたま
油揚げの中から顔を出す、とろ~り半熟の卵がたまりません。半分にカットした油揚げに卵を詰めたら口をようじで留めて、煮汁(しょうゆ・みりん・水)で汁けがなくなるまで煮ます。油揚げは小さめのボウルなどに立てかけて、ボウルに割り入れた卵を流し入れるとこぼさずに詰められます。煮る時は小鍋を使うと味がしみやすくなりますよ。
今回ご紹介したのは、さっと作ってごはんが進む忙しい日ににうれしい一品ばかり! 油揚げを開く際は、油揚げを縦長に置き、箸を油揚げの上で押しつけるように転がすと開きやすくなりますよ。
文=齋藤久美子(栄養士)