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生理痛に悩んでいる人に朗報! 社会全体で生理痛への理解が深まることを目指す「みんなの生理痛プロジェクト」始動

  • 2023年3月10日
  • レタスクラブニュース


皆さん、生理痛を我慢したことありませんか?

私は20代のころ、出勤することができないほど生理痛がひどく、つらい思いをしていました。でも私の母は「生理痛ぐらいで…」とまったく取り合ってくれず。同じ女性なのにどうしてこのつらさをわかってくれないんだろう?と恨めしく思っていたものです。
ところが、当時勤めていた職場の男性上司に生理休暇申請の電話連絡をしたら「そんなにつらいなら、一度病院に行ったほうがいいよ」と心配されて、救われた気がしたことを鮮明に覚えています。

女性同士だから分かり合える、男性だから分かってくれない。生理痛の悩みって、そんな単純なものじゃないんだな、と以来しみじみと実感しています。
周囲にも生理痛に悩む人は多く、みんな我慢して家事や仕事をなんとかこなしているよう。実際、どれくらいの女性が生理痛を我慢して頑張っているのか、気になりませんか。

「みんなの生理痛プロジェクト」を立ち上げた第一三共ヘルスケア株式会社が、2023 年第 1 弾調査として実施した、生理や生理痛に関する実態調査の結果が興味深いので、その概要をご紹介します。


生理痛がある9割以上が「我慢」をしている!

生理がある女性1200人のうち、「生理痛はない」と答えた人はわずか112人! 残る1088 人は「生理痛がある」と回答しています。
そこで、自身の生理痛がどの程度重いと感じるか尋ねると、15.3%が「とても重い(日常生活に支障を来すほどつらい症状が出ることが多い)」、45.1%が「やや重い(日常生活に支障はないが、症状を感じる頻度は多い)」と答え、60.4%は「生理痛が重い」と感じていることが分かりました!
やっぱり半分以上の女性が生理痛に苦しんでいるんですね。



そこで、生理痛がある人に、生理痛のときの我慢の経験を質問。すると、72.8%が「痛みに対処しつつ我慢して仕事・学業・家事をしたことがある」、47.8%が「何も対処せずただ痛みを我慢したことがある」、31.1%が「痛みのあまり、やりたいことを我慢したことがある」と回答しました。
注目すべきは、「我慢したことはない」と答えた人は8.3%しかいないということ! 実に91.7%が生理痛のときに何らかの我慢をしていることが判明しました。



さらに、生理痛があるときに「何も対処せずただ痛みを我慢したことがある」と答えた520 人に我慢する理由を聞きました。
すると、「そこまで症状が重くないと思う」38.5%、「これまで我慢をしてきたから」37.9%、「我慢するのが当たり前だと思うから」28.7%などの意見とともに、「周りが我慢しているから」7.3%、「我慢するように言われたから」4.6%など、我慢しなくてはいけないことという他者の意識・行動に影響を受けている人もいるようです。



生理・生理痛の悩みは「女性だから仕方がない」?

生理痛のあるほとんどの人が、何らかの我慢をしているなんて! 生理痛による弊害はないのでしょうか。
すると、「何もやる気がしない」(56.7%)、「集中力が続かない」(49.4%)、「思うように仕事・学業・家事が進まない」(47.7%)、「友人・家族・パートナーとの予定を楽しめない」(38.3%)が上位に挙げられました。

これほどいろいろな弊害があれば、家族や周囲の人に影響を及ぼしたり、社会活動にもマイナスだったり。生理痛という個人のダメージは、社会全体のダメージにつながる可能性も大きいと言えそうですね。

では、多くの女性を悩ませている生理痛について、みんなどう感じているのでしょう?
調査対象である生理がある女性1200人に、生理や生理痛に対する気持ちを聞くと、57.6% が「生理・生理痛の悩みは女性だから仕方がない」と答えています。



また、生理痛について相談する相手を聞くと、約 3 割が「誰にも相談しない」31.3%と回答。生理痛があっても、女性だから仕方がないと諦めている人が多いよう。なんだか、女性だけに背負わされた苦行のようにも思えて悲しくなってきます。





このツラさを分かってほしい!

でも、だからこそ、「生理・生理痛に悩んでいる人がいるという事実が理解されてほしいか」という質問には、47.5%が「とてもそう思う」、42.8% が「ややそう思う」と答え、女性の90.3% が生理・生理痛に悩んでいる人がいるという事実への理解を望んでいることが分かりました!



そこで注目したいのが、第一三共ヘルスケアが始動した「みんなの生理痛プロジェクト」です。より多くの人に生理・生理痛への理解を深めてもらうためのコンテンツとして、プロジェクトサイトがオープンしました。

プロジェクトサイトでは、ブランドキャラクター・石原さとみさんに加えて、産婦人科医の高尾美穂先生、宋美玄先生、重見大介先生、薬剤師の鈴木伸悟先生による「スペシャルインタビュー」や、痛みと鎮痛薬に正しく向き合うためのコンテンツ「知っておきたい 鎮痛薬のウソ・ホント」が展開されています。

生理や生理痛で悩んでいる人にとって心強いサイトなのはもちろん、生理痛に理解や関心がない家族やパートナーにも啓蒙の意味でぜひチェックしてほしいですよね。

石原さとみさんからのメッセージ

サイト内では、ブランドキャラクターの石原さとみさんもメッセージも紹介されています。


「『生理痛を甘く見ないでほしい』 というメッセージはすごくシンプルですが、深いものだと感じました。男性に対してだけではなく、生理痛に悩む女性たちにも向けられている。
痛みは見えないから、共感したり、想像したりすることはすごく難しいと思います。月経困難症(※)は痛み以外にもさまざまな不調が現れるため、それが月に1 度 、数日間やってくるという大変さや深刻さが伝わるメッセージだと思いました。
生理痛に関して私自身は、病院に行ったことで本当に助けられました。勇気を出して病院に行って検査を受けたら原因が分かったんです。すごく親身に相談に乗っていただいて、受診して良かったと心から思います。
痛いって当たり前じゃないし、我慢することって普通じゃない。生理痛に悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ我慢せずに適切な対処 鎮痛薬を正しく使う選択肢や婦人科受診をしていただきたいと思います。
そして、周りの人にも生理痛の理解が広まり、悩んでいる人が適切な対処をすることを推進するような社会になっていくといいなと願っています」

※生理(月経)に随伴して起こる病的症状で、日常生活に支障を来すもの。主な症状は下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、疲労・脱力感、イライラなど 。

まさに、生理痛に悩む女性を代弁してくれているかのようで、思わずうなずいてしまいます。こういう前向きな姿勢は自分が見習うだけではなく、自分の娘にもぜひ伝えていかなければ!
そして、生理痛の症状や重さ、悩みには個人差があるということを社会全体が理解し、悩んでいる人への思いやりが広がってほしいと心から願います。

【「みんなの生理痛プロジェクト」2023年第 1 弾調査 調査概要】
● 調査期間: 2023 年 1 月 13 日(金)〜 1 月 15 日(日)
● 調査機関:楽天インサイト
● 調査方法:インターネット調査
● 調査対象: 20 代 〜 40 代の生理がある女性 1200 人



文=岸田直子



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