レシートに領収書、公共料金の明細、学校のお知らせ...たまる一方の「紙もの」の整理に頭を悩ませている人も多いのでは?
なぜ紙の整理が難しいかというと、紙には賞味期限がないから。自分でそれぞれの紙に賞味期限をつくる=保管期間を決めればいいのです。
すっきり整理できるようになるために、最初にやるべきことから紙のアイテム別の期限の設け方まで徹底解説します!
「紙ものかんたん整理術」今回は、明細書や子どものプリントなど、とりあえず残しておきたい紙の整理術をご紹介しましょう。
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まずは「とりあえず保管」と「長期保管」に分ける!
■A.とりあえず保管
例えば…
□クレジットカードや公共料金の明細書
□子どものテストやプリント
□レシートや領収書
■B. 長期保管
例えば…
□大切な手紙や写真
□家電の保証書
□保険証券
なぜ取っておくか、「残す理由」を考えてみましょう。残す理由が分かれば、A 、B のどちらなのかが分かります。Aなら期限、Bなら保管法に着目して収納することが大切です。
「とりあえず保管」の紙もの整理術:とりあえずっていつまで? すべてに期限を設けて!
情報としての紙は「とりあえず取っておこう」と保留するのではなく「具体的にいつまで」という明確な期限をつくって保管することが大切です。
■【レシート】▶︎家計簿に転記するまで
レシート保管の目的は基本的に家計簿に記帳するためなので、家計簿に転記したら即処分でOK。電子マネーやクレカと連動する家計簿アプリを使っていて記帳不要なら、すぐ捨ててよい。
■【医療費や薬代の領収書】▶︎確定申告書提出後5年間
2017年分の確定申告から、領収書提出の代わりに「医療費控除の明細書」を添付するルールに変わり、それに伴い「医療費の領収書は自宅で5年間保存する」ルール (※) に変更。直近1年分の医療費と薬代の領収書はケースなどに保管。ほかは年別に封筒などに入れて別の場所で保管するのがおすすめ。
※確定申告書の提出期限から5年間は、税務署から求められた場合に領収書を提示または提出する必要あり。
■【子どもの学校からのお知らせ】▶︎3月末まで
行事のお知らせについては行事後、不要になったら処分。各種連絡など、いつまで取っておくかあいまいなものは学年が替わる直前の3月末まで保管。不安な場合は子どもの卒園や卒業まで保管しても。
■【年賀状】▶︎新しい年賀状をもらうまで
新しい年賀状が届いたら住所変更などがないか確認し、あれば住所録を変更後、前年の年賀状を処分。保管するハガキは束にして、年を書いた紙にのりをつけて背に貼るのがおすすめ。
■【クレジットカードや公共料金の明細書】▶︎引き落としを確認するまで
基本的には口座から引き落とされた金額と利用明細の金額が合っていれば処分してよし。ただし、クレジットカードの不正利用の補償期間は多くの場合被害発生から60日。心配な人は念のため60日保管を。
■【子どものテスト】▶︎間違いを理解するまで
テストの目的は「自分が間違って覚えていることと、理解できていないこと」を把握&修正するため。そう考えると満点のテストは不要。取っておくのは間違いを理解していないものだけ。
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紙ものがどんどんたまるのは、なんとなく手放せないから...。残しておく理由を改めて考えてみると、要不要をちゃんと判断できるものですね。
新年度に向けて、ぜひ実践してみてください!
監修/本間朝子 撮影/林 ひろし 編集協力/宇野津暢子
【レタスクラブ編集部】