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経済ジャーナリストに緊急取材!相次ぐ値上げの波に飲み込まれない「食費節約」3つの鉄則

  • 2023年2月9日
  • レタスクラブニュース


食品の値段や光熱費が上がり、家計がますます厳しくなってきています。「これっていつまで続くの?」と、不安になっている人も多いはず...。この事態にどう対処するべきか、経済ジャーナリストの荻原博子さんに緊急取材しました。

食品の価格が毎月のように上がっているため、これまでと同じ食材を同じ量買っていても、財布から出ていく金額がかなり増えたように感じます。どうすれば食費を抑えられるのでしょうか。

荻原さんは、「工夫できることはまだまだあります。買った食品を捨てることなく食べ尽くす工夫や、買い物のときにムダなものを買わない工夫、食品の在庫管理のしかたなど、一つ一つ改めて見直してみましょう」と語ります。
買い物の前にやっておきたいこと、買い物のときに心がけること、そして買い物のあとにやるとよいことの3つに分けてアドバイスしてもらいました。

「食費増を乗り切る買い物術」今回は、買い物前にできることをご紹介します。

*  *  *

これからの時代の節約大原則

今までも食費を抑えるために心がけてきたことだと思いますが、さらに厳しく、下記の3原則を徹底しましょう。

■原則1:食品ロスを徹底的になくす
食品の価格はじわりと上がっていますが、めちゃくちゃ跳ね上がっているわけではありません。まずは買った食材を丁寧に食べ切ることを心がけましょう。食べずに捨ててしまう食品ロスを家庭で極力減らすことが、節約になります。

■原則2:スーパーへは計画的に行く
これからは「何となく」買い物に行くのではなく、予算とメニューを決めて、買うものを明確にしてから行きましょう。夫や子どもと一緒に行くと、よけいなものをどんどんカゴに入れられるので、できれば1人で行くのが○。

■原則3:肉や野菜は安いときに多めに買う
価格が安い旬の野菜は、多めに買って冷凍保存したり干し野菜にしたりして、日々の料理に使いましょう。まとめ買いした肉は、1回分ずつ小分けにして野菜や調味料を一緒に袋に入れて冷凍保存。フライパンで炒めれば、すぐに食べられます。

荻原家のマル秘「レインボー食材」が便利


荻原さんが欠かさず作り置きするのは、ひき肉とみじん切りの玉ねぎとにんじんを炒めたもの。保存袋に小分けにし、板状にして冷凍保存。そぼろ丼やキーマカレー、肉みそなどさまざまな料理に変化する「レインボー食材」です。


お金の管理が苦手でもできる予算の決め方

食費だけでも下の方法で現金で管理してみて。例えば月の食費を4万円と決めたら、主食代を除いたおかず代を約30日で割り1日の予算を決めます。

【例】
1. 月の食費4万円とする
▶︎主食代:1万円
▶︎おかず代:3万円

2. おかず代を約30日で割る
3. おかず代1000円を毎日財布に入れる



10日分1万円を入れちゃダメ?
1万円あると、あっという間に使ってしまいます。財布に1日1000円だけしか入れないルールを守ることで、ムダ買いを防ぎます。「これしか使えない」と思うと、真剣に買うものを吟味するようになり、安いスーパーや時間帯を肌感覚で覚えて、驚くほど買い物上手になります。


これをやるとムダ買いが減る買い物前のルーティン

ムダなものを買わないためには、買い物に行く前に在庫チェックをしておくことと、メニューを決めておくことが重要です。

■冷蔵庫内の写真を撮る


在庫をメモするのが面倒な人は、スマホで冷蔵庫の中の写真を撮って買い物に行くとラクです。ものが多くて在庫が分からないときは、買い物はせず今ある食材でおかずを作りましょう。買い物に行くのは、スカスカになって在庫が分かるようになってから。

■きょうのおかずを決めてから行く


メニューが決まっていないと買うものが決まらず、あれもこれもとよけいなものを買ってしまうから、メニューを決めてから行くのが鉄則。「あってもいいもの」をカゴに入れてしまいがちですが、「あってもいいもの」は「なくてもいいもの」。つまり買わなくてもいいものです。

*  *  *

「最近の物価高の状況を見ると、より真剣にやりくりしないと、生活がより厳しくなりそうなので、できることから取り組んでみて」と、荻原さん。今こそ腰を据えて、徹底チャレンジしてみましょう!

イラスト/柿崎サラ 取材・文/生島典子
 
【レタスクラブ編集部】

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