「料理の仕上がりが何だかいまひとつ…どうして!?」料理をする誰もが経験する「あるある」ですよね? そんな時の原因は、意外と抜け落ちている料理の「基本のき」ということも。なんとなく作れるようになっている料理は、あえて作り方を調べたりはしないと思いますが、食材の下ごしらえの仕方や、焼き方、ゆで方…あらゆる工程で「キモ」というポイントが存在します。
実際、料理番組で料理研究家が話す何気ない一言に「今までのやり方は間違ってたの!?」なんて驚いたことがある方もいるのではないでしょうか?
そこで今回はホームライフ取材班による、そんな料理の「秘」常識ともいえる家事ハックをご紹介しましょう。機会がなければ表立っては教えてもらえない、料理の常識は意外と多いようです。知っておくだけで料理の出来栄えがぐっと良くなりますよ!
※本記事は ホームライフ取材班 編集の書籍『ゆで卵の殻をツルッとむく方法』から一部抜粋・編集しました
ゆで卵は熱湯でゆでないと、ゆで時間に誤差が出やすい
ゆで卵には大きく分けて、「水からゆでる」「熱湯に入れてゆでる」の2つの作り方がある。熱湯に入れたとき、卵の殻にヒビが入りやすいということから、水からゆでる人も多いようだ。しかし、この場合、レシピにあるようなゆで時間を守っても、なかなかその通りの仕上がりにはならない。それもそのはず、鍋の大きさや水の量、火力の違いなどによって、沸騰するまでの時間には誤差があるからだ。
思ったようなゆで具合にしたいのなら、沸騰した熱湯に直接入れたほうがいい。半熟なら6分、固ゆでなら11分程度ゆで、すぐに水にあげて氷水で冷やすようにしよう。こうすれば、何度作っても同じ仕上がりになる。
注意点は、卵を冷蔵庫から出して15分ほどおき、常温に戻しておくこと。こうしてから、スプーンなどにのせて湯に入れると、ヒビ割れはほぼ防ぐことができる。
ゆで卵は転がしながらゆでる
転がさないと黄身が偏ってしまう
ゆで卵を割ってみると、黄身の位置が妙に偏っていることがある。
黄身の位置が片寄るのは、白身よりも比重がやや軽いことから、卵の内部で上のほうに移動しやすいためだ。これを防ぐには、卵を熱湯に入れたあと、1〜2分の間、菜箸などを使って、ときどき軽くころころ転がしてやるといい。
こうしている間に、黄身よりも早く白身が固まりはじめる。こうなったら、もう黄身が移動することはない。卵の中心で丸く固まり、バランスのいい色合いのゆで卵ができあがるはずだ。
著=ホームライフ取材班/『ゆで卵の殻をツルッとむく方法』(青春出版社)