帰省するたびに徐々に親の老いを実感して、「介護はまだ先だけど、離れて暮らしていて少し心配」という状況になってきました…。そこで、ふだんの安否確認のしかたから改めて親の見守り方を考えてみました。
教えてくれたのは▷太田差惠子さん
介護・暮らしジャーナリスト。1993年ごろから介護の現場を取材し、「高齢者住宅」や「仕事と介護の両立」などの情報を発信。遠距離介護の情報交換の場、NPO 法人パオッコの理事長も務める。介護に関する著書多数。
電話やLINEで連絡を取る以外にも、さまざまな会社が出している見守りサービスやグッズがあります。親と自分のライフスタイルに合った見守り方を選びましょう。
電球のオンオフで異常を検知
「クロネコ見守りサービスハローライト訪問プラン」は、トイレや廊下の電球を「ハローライト電球」に交換。前日朝9時から24時間、電球のON/OFFが確認できない場合、設定した通知先にメールでお知らせ。依頼に応じて、ヤマト運輸のスタッフが代理で訪問する。
月額¥1,078。(問)ヤマト運輸70120-545-425
室内を360度見渡せるカメラ
土台を回転させて、水平360度、垂直115度で全方位から室内を撮影できる「SwitchBot 見守りカメラ」。カメラがスムーズに見たい場所まで回転して部屋を見ることができて安心。高齢者の見守りや不審者の侵入を追跡記録でき、不審者侵入時にはアラート通知が届く。
¥4,480。(問)SwitchBot
スマホの利用がないと安否確認の電話が入る
ソフトバンクの「みまもりサービス」は、スマホや「みまもり電池」を入れた家電が一定時間使われないと、見守られる側に自動で電話。その際応答がない場合は、見守る側に通知される。
月額¥528(ソフトバンク・ワイモバイル以外は¥1,078)。一部機能は無料で利用可能。(問)ソフトバンク
1日2回、ポットの利用状況が届く
「みまもりほっとライン」は、専用の電気ポットを使うと内蔵されている無線通信機で1日2回、その利用状況がメールで届くサービス。契約者の専用サイトで、1週間の使用状況がグラフで確認できる。
初期費用¥5,500、月額利用料¥3,300。(問)象印マホービン
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見守りアイテムもたくさん増えて、便利な世の中になりました。いまは元気でもこういった見守りサービスやグッズがあると知っているだけでも、いざという時の対応が変わってきます。
イラスト/松元まり子 取材・文/生島典子
【レタスクラブ編集部】