献立には相性のいい組み合わせがあることをご存知ですか? 副菜で使うとり肉の肉汁をメイン料理のうまみに使ったり、メインの鮭に火を通しているフライパンで副菜の野菜とあさりをを一緒に蒸し焼きに…。料理を上手に組み合わせれば、主菜+あと1~2品の立派な献立が10分ほどで完成。スープに時間がかかりすぎて肝心のメインが冷めてしまった…なんて失敗もありません!
焼きそば献立
「えびにら塩焼きそば」・「ささ身と大根のエスニックあえ」
【材料・2人分】
とりささ身…2本(約100g)、むきえび…12尾(約120g)、長ねぎ…1/2本、にんにくのみじん切り…1/2片分、大根…5cm(約200g)、にら…1/2わ(約50g)、貝割れ菜…1/4パック(約15g)、焼きそば用麺…2玉、エスニックだれ(ナンプラー…大さじ1、レモン汁…小さじ1、サラダ油・こしょう…各少々)、酒、ごま油、塩、粗びき黒こしょう
【作り方】
1.ささ身は筋を取って、縦3等分に切る。耐熱ボウルに入れて酒大さじ1をふる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジで約2分30秒加熱する。ささ身を取り出し、蒸し汁が入ったボウルはとりおく。
2.加熱の間にむきえびはあれば背わたを取る。ねぎは5mm幅の斜め薄切りにする。焼きそば用麺は袋の上から軽くもんでほぐす。
3.1のボウルににんにく、えび、ねぎ、焼きそば用麺の順に重ね入れ、再びふんわりとラップをかけ、電子レンジで約6分加熱する。
4.加熱の間に大根は細切りに、にらは5cm長さに切る。別のボウルにエスニックだれを入れ、大根、貝割れ菜、1のささ身を粗くほぐして加えてあえる。「ささ身と大根のエスニックあえ」の完成。
5.3に、にら、ごま油大さじ1、塩小さじ1/3、こしょう少々を加えてざっくりと混ぜる。「えびにら塩焼きそば」の完成。器に盛り、好みで刻んだピーナッツ、粗びき黒こしょうをふっても。さらに好みでフルーツを添えても。
(えびにら塩焼きそば:1人分415kcal、塩分1.8g、ささ身と大根のエスニックあえ:1人分81kcal、塩分1.9g)
※このレシピでは電子レンジは500Wのものを基準としています。600Wなら0.8倍、700Wなら0.7倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
副菜のあえもので使うささ身の蒸し汁の中に、焼きそばの材料を投入してレンジへ! とり肉のうまみが焼きそばにプラスされ、炒めなくても味わい深い仕上がりになります。あえものは、焼きそばを温めている間に完成させ、余裕があれば果物もカットしてお皿に盛って。レンジをうまく使えば、栄養バランスの取れた献立が時短でできるんです♪
油淋豚(ユーリントン)献立
メニューは「油淋豚(ユーリントン)」、「いんげんとトマトのごまあえ」、「中華風卵スープ」の3品。油淋鶏(ユーリンチー)は豚肉で作っても美味! 豚肉を焼きながら、副菜の「いんげんとトマトのごまあえ」のいんげんも一緒に炒めます。肉を取り出して余熱で火を通している間に、同じフライパン(洗わなくてOK!)で中華スープ作り。豚肉のうまみが移ったスープは、油淋豚と相性抜群です。
鮭の即席南蛮献立
メニューは「鮭の即席南蛮漬け」、「絹さやバターみそ汁」、「あさりとキャベツのしょうが蒸し」の3品。フライパンにメインの鮭を入れ、その周囲に副菜のあさり、キャベツ、しょうがを散らして蒸し焼きに。その間に玉ねぎやパプリカを細切りにして、鮭を取り出し、たれであえれば即席南蛮漬けの完成。フライパンのあさりと野菜もざっと混ぜて調味し、器に盛ります。フライパンに残った蒸し汁はみそ汁に入れて風味よく仕上げて。
えのきバーグ献立
メニューは「えのきバーグ」、「ブロッコリーとコーンのペペロンチーノ」、「アボマカロニサラダ」の3品。まずはえのき1袋分を使ったハンバーグを両面焼き、湯を注いで蒸し焼きにする際に、マカロニとブロッコリーも一緒に投入! 蒸している間にアボカドとミニトマトをカットし、マカロニを加えてサラダを作ります。ハンバーグは器に盛りつけて。ブロッコリーが残ったフライパンにコーンを加えてさっと炒め、ハンバーグの横に彩りよく添えればできあがり。
肉みそじゃがキャベツ献立
メニューは「肉みそじゃがキャベツ」、「いんげんとツナの白あえ」の2品。耐熱皿にじゃがいも、みそだれを混ぜたひき肉をのせてレンジでチン。1度取り出してじゃがいもの上下を返し、キャベツ、いんげんものせてさらにレンジで加熱します。この間に白あえのあえ衣を作り、いんげんを加えて器に盛って。残りもざっくり混ぜ合わせれば、ごはんのお供にぴったりな肉みそじゃがキャベツの完成です。
すべて10分でできるお手軽献立なのに、肉や野菜のバランスがちゃんと取れているのがスゴイところ! 複数の料理を同時に仕上げる時短ワザは、レシピ通りに作っているうちに、どんどん応用がきくようになりますよ♪
文=齋藤久美子