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「雲が動物に見える現象」にはちゃんと名前がある!?/すごすぎる天気の図鑑

  • 2021年7月19日
  • レタスクラブニュース




空にまつわる、おもしろくてためになる知識をやさしく紹介!

映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎さんが、天気や気象にまつわるとっておきのネタを教えてくれる『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』。積乱雲の自虐的ともいえる性質、虹は半円形ではないこと、雨滴のてっぺんはとがっていない…などなど、思わず「そうなんだ!」と思ってしまうようなトピックが盛りだくさんです。

近年の豪雨、巨大台風、大雪にまつわる話題も豊富で、「天気・気象のなぜ?」が一気にわかる本書から、大人も子どもも勉強になる天気のふしぎをご紹介します。

※本作品は荒木健太郎著の書籍『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました

「雲が動物に見える現象」にはちゃんと名前がある


空に浮かぶ雲を眺めたときに、「あの雲、鳥に似てる!」「こっちはウサギ!」と思ったこと、ありませんか? このように雲がほかのものに見える現象には、きちんと名前がついているのです。

その名もパレイドリア現象。ふだんからよく知っているもののかたちを、本来はそこに存在しないにもかかわらず思い浮かべてしまうという、心理現象のひとつです。
パレイドリアはギリシャ語で「間違って見えるもの」という意味です。

また、雲が人の顔のように見えることもあります。これはシミュラクラ現象(類像現象)といって、点や線が逆三角形に並んでいると、脳が人の顔だと判断してしまうというものです。シミュラクラは英語で偽物という意味。そこにいないはずの人が写っているように見える、いわゆる心霊写真の多くもこれで説明がつくのだとか。

空を見上げるときに、動物や人のような顔に見える雲を探してみると、もっと空を楽しめそうですね。



ウサギが跳ねているように見える。


これはまるで、幸せを運んできてくれそうな「虹色の鳥」…!


スマホで撮るときにレンズでできる光が、龍の眼のよう!


顔に見える雲…。どこが目か口か、わかるかな?

豆知識

雲は、上空の風や空気の乱れによって短時間で姿かたちが大きく変わります。
気になる雲を見つけたらすぐに写真を撮れるよう、いつでもスマートフォン(スマホ)などのカメラを出せるようにしておきましょう。

【著者プロフィール】
荒木健太郎
雲研究者、気象庁気象研究所研究官、博士(学術)。
1984年生まれ、茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予報・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、豪雨・豪雪・竜巻などによる気象災害をもたらす雲のしくみ、雲の物理学の研究に取り組んでいる。
映画『天気の子』(新海誠監督)では気象監修を務める。

著=荒木健太郎/『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)



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