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地球に埋まっている石油を掘り尽くすのはいつ?/誰かに話したくなる地球の雑学

  • 2021年7月23日
  • レタスクラブニュース





日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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「なくなる」と言われ続けた石油はあとどれくらいでなくなるのか


地球に埋まっている石油は、いつか掘り尽くされることだろう。時々ニュースで「あと何年」などと言っているが気になるところだ。しかも、これからは大規模な油田は見つかりそうにないという。

『エネルギー白書2017』によれば、世界の石油確認埋蔵量は、2015年末時点で1兆6976億バレルで、これを2015年の石油生産量で割った可採年数は50.7年である。あと50年ほどだと聞くと心細い気もするが、じつは地球上の石油資源の埋蔵量は、年を追うごとに増えているのだ。

日本で石油埋蔵量のことが一般にも話題に登るようになったのは、1970年代の第一次石油危機から。当時は「あと30年」などと言われたものだが、その30年はとっくに過ぎている。

これは、新たな油田の開発や掘削技術の進化によって確認埋蔵量が年々増えているためで、可採年数というのも涸渇までの年数を表すものではなく、長期的には150年以上と予測されている。

しかも最近では、新しい資源であるオイルシェールの採掘が急成長をとげ、「シェール革命」と呼ばれている。オイルシェールは、石油になる前の段階で地層に堆積した頁岩の層で、シェールガスという天然ガスとシェールオイルという石油もとれる。採掘にはコストがかかるものの、現在では採算ベースにも乗るようになっており、日本にも輸入されている。

しかもオイルシェールは、北米、中国、西欧、中南米、アフリカなど世界の広い範囲で採掘できることがわかっており、石油資源の涸渇は当分心配ないのである。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)




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