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子どもの水分補給量は1日約500mlも足りてない!? この時期、気をつけたい「隠れ熱中症」を防ぐ方法とは?

  • 2021年7月1日
  • レタスクラブニュース


元気に遊んでいた子どもが、急にぐったりする熱中症。対策に気をつかう夏はもう目の前です。
でも、今年は在宅時間が長いから例年より危険性は少なそう、と思っていませんか?

実はそれ、大きな間違い! 熱中症の発生場所の約4割は、住居(敷地内全ての場所を含む)なのだとか(※)。
しかも、この夏は高温多湿の環境下でのマスク着用により発症する「マスク熱中症」の危険性も高く、いつでも、どこでも熱中症 になってしまう可能性があります。

「室内熱中症」や「マスク熱中症」も予想される2021年の夏、気になるみんなの水分補給の実態や注意点、熱中症対策についてご紹介します。

※総務省消防庁 熱中症による救急搬送者の内訳(平成 25 年~平成 30 年合計)

子どもの65%が経験! 気づきにくい「隠れ熱中症」

日本コカ・コーラ株式会社の「アクエリアス」が行なった、子どもと高齢者の「水分補給や熱中症対策に関する お悩み実態調査」によると、過去5年間で熱中症になった経験者は高齢者13.0%、子ども25.6%。なんと、高校生は33.3%と3人に1人が経験しています。



なかでも興味深いのが「隠れ熱中症」の経験者の多さ。熱中症になった自覚はないけれども、 暑さによる吐き気やめまい、ふらつきなど熱中症に近い症状「隠れ熱中症」を、なんと高齢者は76.0%、子どもは65.7%もが経験しているというから驚きです。



症状が起きた場所を聞くと、子どもは「運動場や学校の校庭」(36.0%)に次いで「自宅」(26.8%)が多く、高齢者は「自宅」(48.7%)が最も多くなっています。


熱中症というと日中に屋外でというイメージがありますが、実は室内で発症することが多いなんて、油断できませんね。

みんなが心がけている熱中症対策は?

とはいえ、熱中症経験者が対策を怠っていたわけではないようで、子ども(65.9%)も高齢者(73.6%)も「定期的な水分摂取」を心がけています。



1日に必要な水分摂取量は年齢や性別、 活動レベルによっても異なりますが、 厚生労働省の「健康のため水を飲もう推進運動 」では「1日 2.5リットルの水が必要」とし、 目覚めの一杯と寝る前の一杯の「あと2杯水を飲む」ことを呼びかけています。

ところが、「起きてすぐ水分摂取」しているのは子ども20.7%、高齢者44.2%と半数以下で、「就寝時に枕元に飲料を置く」のは1 割台(子ども12.8%、高齢者19.2%)しかいないという結果が。
定期的な水分摂取を心がけているつもりでも、実際にはできていないシーンもあるようです。

500ml以上も足りていない子どもの水分補給量

そこで、実際に1日どれくらいの水分を摂っているのか聞いてみると、平均で子どもは1433.0ml、 高齢者は1776.5mlと推奨値を下回る結果に。水分摂取の重要性は分かっていても、十分に摂れていない実態が明らかになりました。


水分は食事からも摂れることから、飲み水としては 1日2リットルが目安と言われていますが、子ども(達成率71.7%)も高齢者(達成率88.8%)も足りていません。
子どもは500mlペットボトル1本分以上の水分が不足しているという事実もショックです。



また、水分は1時間で コップ 1杯程度(200ml)を複数回に分けて飲むことがよいとされていますが、1時間に飲む水の量について聞いたところ、平均して子どもは165.2ml(達成率 82.6%)、高齢者は148.0ml(達成率74.0%)となり、1時間あたりに飲む量も不足していることが分かりました。

「知らない」から「足りていない」という事実

1日に必要な水分摂取量について知っているかと聞くと、「知っている」と答えたのは子ども23.8%、 高齢者55.8%にとどまり、子どもの69.4%、 高齢者の44.2%が「知らない」と回答。



1日数回に分けて飲む摂取方法についても同様の結果で、子どもの60.9%、高齢者 の 39.4%が「知らなかった」と答えています。
7割近くが「定期的な水分摂取」を心がけているものの、具体的な量や飲み方は把握していないようです。

また、1日に必要な水分摂取量を摂れていると思うかと聞くと、子どもの 59.7%、 高齢者の43.3%が「足りない」と回答。
水分摂取の必要性は重々分かっていても、具体的に理解していないために十分にはできていない、というのが実態のようです。

保護者の悩みのタネ 子どもの水分摂取

そこで保護者の出番になるわけですが、子どもに1日に必要な水分量を摂らせることについて聞くと、63.4%が「難しい」と回答。


保護者の93.8%は子どもの外出時に飲料を持たせていますが、「水筒自体が重い」(36.0%)、「残して帰ってくる」(35.7%)など悩みはつきません。



鹿野晃先生に聞く、2021年の熱中症対策と水分補給

では、子どもや高齢者に適切な水分補給、熱中症対策を実践させるにはどうしたらいいのでしょうか。ふじみの救急病院院長・鹿野晃先生にアドバイスいただきました。


■「マスク熱中症」を防ぐには、どうすればいい?
高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、身体に負担がかかり熱中症のリスクが高くなります。屋外では周囲の人と十分な距離(少なくとも2m以上)を保ちつつ、マスクを外して適宜休憩しましょう。
また、マスクをしていると口の渇きがあまり感じられないことから、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。

■エアコンの特徴を知り、うまく活用しましょう
自宅で過ごすことも多い今年の夏は、エアコンを適切に使いましょう。 屋外で少しでも体調に異変を感じたら、速やかにエアコンの効いた涼しい場所に移動してください。
また、ほとんどの家庭用エアコンには換気の機能はありません。冷房時でも換気扇をつける、 窓を開けるなどし、換気を行なう必要があります。換気すると室内温度が高くなりやすいため、エアコンの設定温度を下げるなど、こまめに調整しましょう。

■子どもと高齢者の注意事項
子どもや高齢者は体温調節能力が不十分なため、より熱中症のリスクが高くなります。地面に近いほど気温が高くなりますので幼児は特に注意が必要です。保護者やお世話をする人が適切な服装を選び、環境条件に応じて衣服の着脱を行ないましょう。
また、脱水に陥りやすいため、定期的な水分摂取の管理も一層重要です。

■適切な水分補給方法
1. 習慣をつける : 起床時と就寝前、毎食後、おやつの時間にコップ 1杯(200ml)の水分をとる習慣をつけましょう。これだけでも1200mlが消費できます。
あとは、散歩や買い物、仕事など何か行動を起こす際にも水分補給をする習慣がつけば、かなり摂取不足を防ぐことができます。
2. 目安をつくる : ペットボトルに目盛りをつけたり、目盛り入りの水筒を活用したりして、摂取量を意識しながら飲むのもおすすめです。



水分補給というとお茶や水などを想像しがちですが、汗をかくと体内の水分とともにナトリウムやカリウムなどのミネラルが失われます。
熱中症のリスクが高まる夏は、水分だけでなく、ミネラルもスムーズに補給できるスポーツドリンクなどを上手に取り入れて、適切な水分補給を心がけたいですね。

[調査概要]
●調査期間:2021 年4 月27 日(火)~4 月28 日(水)
●調査方法:インターネット調査
●調査対象:30 代〜40 代の小学生・中学生・高校生の子どもの保護者516 人、65 歳〜75 歳の高齢者208人

文=岸田直子



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