子どもと公園に行ったあと、エアコンの効いた部屋でつい、うたた寝したら…
飛び起きた時にはもう、顔がカピカピに!!
そんなお肌の乾燥や汗ムレ、かゆ〜い虫さされなど、夏ならではの肌トラブルの数々を自分で手軽にできるケアをご紹介します!
肌トラブルをできるかぎり予防&解消して、快適な夏を過ごしましょう。
冷えによる血行不良を解消できる血行エクササイズも見逃せません!!
■「深刻なトラブルになる前にやっておきたいセルフケアがあります」
教えてくれたのは▷山本綾子先生/山本ファミリア皮膚科 駒沢公園 院長。医学博士。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。アトピー性皮膚炎治療研究会所属。
アトピーや湿疹改善などの皮膚の健康、そして美容に関する情報を雑誌や講演会などでも発信。
エアコンで乾燥する&むくむ!そんなときの対策は??
■「冷えによる血行不良の場合も。血流をよくする運動を!」
本来、肌は朝と夜のケアで十分。
それでも乾燥するのは、血流が悪くて水分が行き届いていないせいかも。
むくみも冷えによる血行不良が考えられます。
1時間に1回、5分くらいは体を動かして!
■\座りながらでもできる血流エクササイズにトライ!/
【足の指をグーパー動かす】
いすに座って足を軽く前に出し、足の指をグッとすぼめたあとパッと開く動作を1分程度繰り返す。
靴や靴下を履いている状態でやってもOK!
【手を上げて、さらに5cm伸ばす】
肩凝りは、顔まわりの血流が悪くなっている証拠。
両手を上に伸ばしたり、手を下ろして両肩をぐるぐる回したりしてみて。
血管とリンパの流れを改善し、肩凝りも解消。
【足のつけ根を両手でプッシュ】
脚のつけ根には大きい血管とリンパ管が通っていて、ずっと座ったままだと潰れて血行不良に。
座ったまま股を開き、両手で体重をかけて片方ずつ押して。
虫に刺されたら??
■「薬を塗ってとにかくかかない。長引かせないのがポイント」
皮膚のトラブルを避けるために、とにかく〝かかない〟ことが鉄則です。
大人でもこじらせると、下に紹介した痒疹(ようしん)になってしまうこともあるので要チェック。
■いつまでもかゆい場合は「痒疹」(ようしん)かも…
強いかゆみのあるポツポツがかたくなってなかなか治らないときは、痒疹(ようしん)と呼ばれる病気の場合も。
この状態になってしまったら医師に相談し、処方薬で治療しましょう。
あせもがかゆい!!
■「汗をかいたら放置はNG!シャワーで洗い流して清潔に」
最近は猛暑で大人のあせもが急増中。
あせもは、汗を出す汗管が詰まってしまうのが原因。
軽症なら、こまめに汗を拭き、シャワーで清潔に。
ひどい場合は迷わず皮膚科へ。
■猫背にしていると、いろんなところにシワが!
あせもの予防には、汗だまりを作らないことも大切。
猫背で首やおなかにシワあると汗だまりになるので気をつけて!
汗の臭いが気になる…
■「こまめに汗拭きシートで拭いて、雑菌を繁殖させない」
実は汗そのものはほとんど無臭。
雑菌と結びつくことによって臭い物質が発生し、臭くなってしまうのです。
汗拭きシートやシャワーを使っても気になる場合は、皮膚科で抗菌剤を処方してもらうと◎。
デリケートゾーンがかゆい
■「洗い過ぎるのも、逆にかゆみの原因に」
通気性のいい下着にし、おりものシートは早めに交換を。
常在菌のバランスが崩れることもかゆみの原因となるので、洗い過ぎないように。
また、座りっぱなしだとムレるので、少なくとも1時間に1回は立ち上がるようにしましょう。
子どもの肌トラブルが心配
■「かゆみには早めに対応。運動不足にも注意」
子どもは肌のバリア機能が未熟なので、すぐにかき壊して肌トラブルになりがち。
虫刺されやあせもなどには、かゆみ止めを塗って早めに対応を。
また、コロナ禍で子どもも運動不足で血行が悪くなり、肌に悪影響が出ているケースも。
親子で体を動かすようにして。
編集部がセレクト!夏のセルフケアグッズ
■シャワーできないときにササッと拭いて 汗、臭わせない!
ビオレZ 薬用スキンシート
殺菌成分を含んだ液たっぷりの厚手大判のデオドラントシート。
脇や足などの気になる部分だけでなく全身丸ごとすっきり拭けて、殺菌効果で臭いをしっかり予防。
28枚入り ¥548〈編集部調べ〉/花王
<レタスクラブ ’21年7月号より>
イラスト/ユキミ 編集協力/松崎祐子