ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術10話
もう、いい嫁キャンペーンは終了だ! 結婚後に豹変したモラハラにしてマザコンの夫、そして嫁を召使い扱いするサイコパスな義母。ヤバすぎる親子にいびられ続けた嫁の逆襲が今、はじまる……!
Twitterで16万人以上のフォロワーから熱く支持されたmaronさんの痛快エッセイ『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』から、厳選エピソードを10回連続でお送りします。今回は第10回です。
※本作品はmaron、高田 真弓著の書籍『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』から一部抜粋・編集した無料試し読み連載です
ヤバすぎる親子編
毎年恒例となります【子どもが風邪をひくのは嫁が健康管理、手洗い、うがいを徹底しないからだよね?選手権】が開催。旦那と義母どちらが先に嫁をキレさせるかを争った結果、今年も義母の「こういうところに育ちが出るのよね」の一言でブッチギリ優勝を果たしました! 賞品は品薄のエタノール頭からぶっか……。
そんなに風邪をひきたくないなら外にテント張って暮らせ!
うちの義母は風邪警察。あふれでる命への執着のせいか、家庭内に風邪の菌を持ち込んだ人間は犯罪者扱いです。
でも当時小学校に通っていた長女の風邪を防ぐのは至難の業。
いくら気をつけても疲れて体力が落ちたときなど風邪をひくときがありました。
すると義母は鬼の首を取ったかのように私を追及。
「あなたが子どもの健康管理をしないせいで私たちまで迷惑。どういう育ち方をしてきたのかしら?」など育ちまで持ち出す始末。
こうなったら仕方がない!
私は自分を含め外出して帰宅した家族に対して厳しい掟を課しました。
帰宅後は玄関で即全裸+手洗い+うがい+シャワー。
冬場の全裸からのシャワーはさすがに堪えましたが、風邪警察に捕まらないよう脱衣所にヒーターを置いてがんばりました。旦那も文句を言いながらも従ってくれました。
そして1ヶ月後。
風邪警察こと義母は義父を巻き込み、二人そろってインフルエンザを発症。
「お義母さん、大丈夫ですか! 風邪ならまだしもインフルエンザなんて! 娘にうつったら大変!」
私の胸の中では勝利のファンファーレが鳴り響いていました。
悔しそうな顔をする義母を横目にやはり予防は大切だな…… と実感した、今となっては懐かしい思い出です。
インフルエンザを経験した義母は、少しだけ小言が減りました。
私は毎年「インフルエンザ予防しなきゃ!」と言いまくっています。
著=maron、高田 真弓/『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』(KADOKAWA)