今回の読めそうで読めない漢字クイズは、ちょっと難しい言葉「嬶天下」をご紹介します。ぱっと見て読める方はなかなかいないのではないでしょうか?
「天下」はそのまま「てんか」と予想がつきますが、問題は先頭の「嬶」。
よく見ると「女」に「鼻」に似た字で構成されているのがわかりますが、この漢字の成り立ちは、『鼻息のあらい女の意からできた字』とされています。
一体、鼻息の荒い女ってどんな女のこと?!と食ってかかってしまいそうですが、まさにそんな強気な女性を表す言葉です。
○○は強し!と言いますよね。
強い女性が家庭内の天下を取る、と言えば…!?
「嬶天下」とは『一家の中で妻が夫よりも強い権力を振るっていること』。「嚊天下」とも表記します。
「嬶」は国字で、「かか」や「かかあ」と読みます。鼻息を荒くするほど一生懸命に働く母の姿を昔の日本人は「嬶」と表現したのでしょうか。
ただ、「かか」は親しみを込めた呼び方ですので悪い意味ではありませんよ。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、漢字ペディア