こんにちは。家事コツ研究員のFumiです。近頃、卵は「洗わなくてよい」どころか「洗ってはいけない」という情報を発見しました。調べてみると、食品によって、実は水洗いなしでOKなものや、むしろ水洗いは避けた方がよい食品があるようです。意外と迷っているかたも多いこの「洗う・洗わない」問題。そこで、個人的にあいまいだった食品について、調べてみました。
内閣府の食品安全委員会によると、市販の卵はパック詰め前に「洗浄・殺菌」されているけど、汚れが殻表面に残ることがあるそうです。
卵1個の殻にはごく小さい穴が数千~1万個くらい空いているのだとか!汚れが気になるからと水で洗うと、その穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入る可能性があるらしいのです。
気になる汚れは拭き取るか、調理する直前に洗うのがおすすめ。
農林水産省のサイトでは、卵の殻を触ったあとは「忘れずに手洗いを」という情報も見かけました。同サイトによると、生肉も洗うのはNG。
生肉は表面に食中毒菌が付いている可能生があるそうです。生肉を水で洗うと、食品や調理器具に菌が飛び散ってしまうかもしれません。
わが家では卵や豚肉、牛肉は洗っていませんでしたが、鶏肉は「血合いが気になる。洗ったほうがいい?」と迷うことがあったんです。今後はキッチンペーパーで拭き取ります~。
水洗いしてペーパーで拭き取るより、水洗いなしで拭き取るほうが時短にもなりますね♪
魚の場合も調べてみました。丸ごと1匹の魚は流水で「しっかり洗う」のがよく、切り身は「洗わなくていい」ようです。
丸ごと1匹の魚の洗い方はさまざまな方法がありましたが、色々調べてみると、家庭では次の方法がよさそう。
まず最初に魚の表面を水で洗います。3~4%程度の塩水で洗うとヌメリが落ちやすいそうですが、水道水の流水でもOK。ただし、冷たい水を使うのがポイントです。
次に、ウロコを取って内臓を取り出したら、また水洗い。残っているウロコや血合いなどをしっかり洗い流します。
このときの洗い方も「ボウルに張った水で」や「流水で」など、諸説ありますが、我が家ではボウルを使う方法がやりやすいと感じました。
一方、切り身は洗わないで調理するのが基本。水洗いすると、うま味の流出や身くずれの原因になります。臭みが気になる場合は塩をふってしばらくおき、出た水分を拭き取るのがおすすめ。
洗わなくていいなら、忙しいとき、切り身や柵などはますますありがたい存在になりそうですよね!
野菜は、皮に包まれた野菜なら、中身は洗わなくてよいのだとか。 例えば、玉ネギ、トウモロコシ、にんにくなどです。
キャベツは「外葉を剥いたら、中身は洗わなくていい」との説もありますが、虫がついていることがあるので、洗ったほうがいいようです。
ほか、きのこ類は洗わないほうがおいしさをキープできることで知られていますよね。
理由としては、きのこはおがくずなどの培地を使ってクリーンな環境で栽培されているため、洗う必要がないのです。きのこを水洗いすると風味や栄養が失われてしまい、水っぽくなってしまうので、むしろ洗わないほうがよいとも言えます。
また、袋詰めされた野菜では、もやしが洗わずそのまま使えるそうです。袋から出してそのまま料理に投入できると楽ですよね~。
袋詰めされているシソも迷うところですが、工場で栽培されているわけではないので、基本的には洗った方がよいようです。ただし、パッケージに「洗浄済み」などと表記してある場合は、洗わなくてもOK。
洗わなくていい肉・魚、野菜をまとめると次の通りです。野菜は洗わなくていい食材でも、農薬が気になるという場合は、臨機応変に洗ったりしてくださいね。
【洗わなくていい食材】
・生肉(牛、豚、鶏)
・魚の切り身
・皮をむいて使う野菜(玉ねぎ、トウモロコシ、にんにくなど)
・洗浄済みでパック詰めされている野菜(もやしなど)
・きのこ類(なめこを除く)
日々料理をする中で、「これって洗った方がいい?洗わなくていい?」と迷うことがあったので、今回調べてスッキリしました!よかったら参考にしてみてくださいね♪
写真・文/北浦芙三子
参考にしたサイト/内閣府・食品安全委員会、農林水産省