サイト内
ウェブ

Vol.42 今回はいろいろ自己分析してみました。

  • 2010年2月25日

 

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 前回と前々回は、人とのつながり、つまりは「社会」という関係性の中で自分の居所をどう確立していくか、僕なりの考えを2つの角度から書いたわけですが、今度は「社会人として」と「個人として」という二つの観点で社会との関わりを深めたい場合の心得は?というお題をスタッフからもらいました。こういう場合に僕の例はあまり参考にならないかもしれませんが(笑)、ひと言で言うと好きなことをやるということです。単純過ぎる答えですが、これに尽きるんじゃないでしょうか。それと、僕の例が参考にならないんじゃないかと思うのは、僕は音楽以前にも学生時代に仕事めいたことをやっていたことがありますが、それらすべて“お金を稼ぐ為にやる”という感覚になったことがなくて、好きでやっていることにお金を払ってくれる人が現れるという感じだったからです。もちろん、将来的にもこの感覚のままでいいのかということについては、自分のなかでちゃんと疑問を持っていないといけないなとは思っているんですが。

 さて、“金儲けじゃないのに、なんでやりたいと思うんだろう?”と考えてみると、それはやり遂げた後の達成感がうれしいわけで、つまりは精神的な報酬を得られるということですよね。どんなに仕事が忙しくても休日に草野球や草サッカーをやったり、社会貢献活動に励んだりする人がいますが、そうすることで得られるのも主に精神的報酬だと思います。普通に企業で働いているだけで、そこに社会貢献活動が含まれていて達成感もあって、しかもお金ももらえてうれしい、みたいな人もいます。そういう人はプライベートの時間にもそういうことをやる必要は感じないかもしれません。でも、僕はすごく欲深い人間なので、自分ができるんじゃないかとイメージできることは全部やりたいんです(笑)。そして、そこで成果をあげられるという根拠の無い自信に裏打ちが欲しいんです。

 人間だから、誰しも限界はあると思います。でも同時に、何らかの理由で特別でありたいとも、みんな思うことがあるんじゃないでしょうか。僕にとっての特別って何だろう?と考えてみたんですが、控えめに言うと、「始めて1ヶ月なのに、これだけできるのはすごいですね」とか「あなたの年齢で、これはすごいですね」とか、つまり僕が当てはまる条件の中でほめられればそれでいい、それがいい。オリンピックで金メダルを獲ろう!なんていうことではなくて、例えば区大会の僕の年齢のクラスで上位に入るとかそういう話なんですけど、でも自分がやることについてはすべてそうなりたいという(笑)。

イメージ 話を戻すと、僕は二面作戦どころか多面作戦で、社会と関わる様々な活動を音楽活動と並行させていきたいと思っているわけですが、そのためには持てる能力を最大限活用しないといけない。僕の軸となる能力、感覚。自己分析してみると、(個人的に)人になにかを教える能力、それから発想の転換力というか、新しく知った(出会った)あらゆることを僕が既に知っているあらゆることと結び付けて問題点を発見し、その時点での最適解を導き出す能力があると思います。それから考えが伝染する能力というのもあります。例えば頭の回転が鋭い人たちのなかにいると僕も頭の回転が鋭くなるし、発想の豊かな人のなかにいると僕も発想が豊かになるんです。そういう憑依体質というか性質が僕のなかにはあって、誰かと話している時に、その人が考えていながらまだ言葉にしていないことを僕がキャッチして言葉にしている感覚になることがあるんです。逆に、知らないうちに自分のなかにたまっている考えが、誰かと話していて突然それまで思いもしなかった形でつながって、自分で考えたとは思えないような形で出てくることもあるんです。こうした能力を生かしながら、好きなことをやる、と。3度目の年男ですから、しっかり成果を形にしていきたいなと思っています。なんだか本題とかなり離れてしまいましたが、ぼんやり何かを考えるきっかけとして捉えていただけるととても幸せです。

3月は見学企画の第2弾をご紹介する予定です。どうぞ、お楽しみに。


キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。