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Vol.175 いろいろな形の取り組みと、いろいろな形で参加/サポートしたい思いをつなぐ窓口が必要ですよね。

  • 2015年7月16日

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 来年4月から電力とガスの自由化が始まるというニュースは、みなさんもご存知だと思います。簡単に言えば「東京に住んでいる個人が、東京電力以外から電気を買うことができるようになる」ということですね。例えば「○○電力は携帯電話キャリアの△△と連携しているので、△△と契約すると電気代も安くなる」みたいな話題がどんどん紹介されるようになっていくはずです。この変化をどう捉えたらいいのでしょうか?

 前回までの3回にわたって紹介したブレスト株式会社の取材で大いに刺激を受けた北山としては、そこで改めて「何をどうしたいんだっけ?」と問い直したいなと思うわけです。“何がしたいんだっけ?”ということに対する答のみつけ方のヒントをブレストという会社が与えてくれた気がするのです。

エネルギー 実際のところ、「エネルギー問題を解決しなければいけない」とか「CO2を削減しなければいけない」とか、あるいはそういう大きな話でなくても、「電気料金を抑えよう」というような課題に向き合う場合に、そもそもの話としての「なんで?」ということを、僕も含め、たいていの人は忘れがちだと思います。「専門家が言ってるんだから、そうするのがいいんだよ」とか「偉い人が決めたんだから、そうしないといけない」というところで思考停止状態になってしまってることもあるんじゃないでしょうか。そこでもう一度「何をどうしたいんだっけ?」と考えてみる。「社会をこうしたい!」とか「制度を変えたい!」とか「貯金しなきゃ!」等とやりたいことがはっきりしたとしても、おそらく自分ができることには限りがあるでしょう。となれば、その限られた時間や労力を何に使うのか、どうやって目標につなげていくのかが大事になってきます。例えば僕にとってのブレストさんのように、全体的に共感できるようなことをやっている人を見つけることができたら、どんな形であれ支援する事によって目標に近づくことが出来ます。僕としては、この連載を続けていく上でそういう人をどういうふうに紹介するか?ということも重要な課題だなということを強く思いました。

 震災支援やボランティアについても同じことが言えると思います。個人や団体を単にカタログ化するだけでなく、もう少し丁寧な、細かい紹介の仕方を考えたいですよね。この連載でも、そういう人たちや取り組みをいくつか紹介しましたが、この連載ももう175回目。「紹介してるから、読んでみてください」と伝えるだけですぐに全部読める、という量ではないですから、見つけやすいように整理しないといけないなあと考えているところです。

 ボランティアの取り組みを紹介するとしたら、個人、団体、地域、本拠地、予算規模、基本的な考え方等、分類のための切り口は本当にいろいろあると思います。そういう意味でのアクセス・ポイントがたくさん用意されている紹介窓口があれば、ちょっと気になって入り口に来たって感じの人も興味を持てるものを見つけやすいだろうし、自分なりの参加の仕方やサポートの仕方も見つけやすくなるんじゃないかと思うんです。音楽配信サイトではミュージシャンやバイヤーのような人たちがそれぞれのプレイリストを紹介して、一般のリスナーはそれを参考にしながら音楽を楽しむという形も知られつつありますが、震災支援やボランティアへの参加/サポートいうことについて似た形の情報共有があると便利なんじゃないかなあと思います。というわけで、思いはいろいろと巡るわけですが、まずはゴスペラーズの20周年記念ツアーをやりきって、それからまた考えます。

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