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葉物使いの基本テクニック集「巻く」「カールさせる」

  • 2016年5月6日
  • インテリア・グリーン・スタイル

こんにちは!OZEKIです。

実用的な葉物使いのテクニックを紹介していますが、今回はくるくる巻くような行為を中心にご紹介します。

technique 巻く

葉を巻くことにより、花のような扱いに変化します。

巻き方によっては、同じ葉物で巻くというテクニックを使っても、かなり見栄えが変わってきます。

1

表面を外側にして丸めていきます。

2

ホチキスで留めます。葉の繊維に対して、芯が斜めになるように。

平行だと葉が裂けてしまう恐れがあります。

ホチキスの上からグルーをつけると、さらにしっかり留まります。

3

巻き方についてもさまざま。

たとえば、葉先を出す、出さない、二重に巻く、三重に巻く、

巻き上げるなどのバリエーションがあります。

巻いた葉物を留める方法もいろいろあり、一番手早いのはホチキス。

そのほかにもワイヤー、コールドグルー、ホットグルー、ひもで縛る、

葉物に挟み込むなどがありますが、グルーのはみ出しや熱による葉物の色変わりなどリスクもあるので、

注意して下さい。

このテクニックが向いている葉物

ニューサイラン、キキョウラン、ミスカンサス、シャガ、ゲーラックス、タニワタリ、ハラン、ドラセナなど

「巻いた」キキョウランを使って

キキョウランの巻いたパーツで作り上げたアレンジメント。

葉先をコンパクトに丸めて長さを残したり、根元のカールを大きくするなど

変化を出して巻いたパーツを使っています。

巻いたパーツで直線を作らないように挿していくと、

背が低いアレンジでも動きのある表情が演出できます。

Flower & Green

キキョウラン、ダリア“ラベンダースカイ”、スカビオサ

Point!

同じ「巻く」というテクニックを使っていますが、使ったパーツの形はさまざま。

残した葉の長さもそれぞれ異なり、作品に生かしています。

葉先を長く残したものは、先端をフローラルフォームに挿しやすいようにカット。

巻いた部分を挿してから、巻いていない方が輪を描くようにアレンジ。

丸めたパーツはひとつだけでなく、2個3個と連動させるとおもしろいパターンができあがります。

接合部分はホチキスで留めています。

technique カールさせる

軽やかな曲線をアレンジメントに入れたいときにぴったりのテクニック。

「巻く」と似ていますが、こちらは留めつけないのが大きく異なる点。

細めの葉物が表現しやすくおすすめです。

1

ミスカンサスの表面を外側にし、指に数回巻き付けて、クセづけします。

ペンなど巻き付ける芯は、指でなくても可能。

2

指から外すと、ゆるやかな曲線を描きます。

巻き付ける芯の太さや回数で、カールにも変化が出せます。

このテクニックが向いている葉物

ミスカンサス、ベアグラスなど

「カール」したミスカンサスを見せる

濃いグリーンのミスカンサスを使用して制作したシンプルな作品。

カールしたミスカンサスの美しさを表現するために、

一輪一葉の構成に。一輪の花、器に合わせて、葉の高さや巻き具合を調整します。

Flower & Green

スカビオサ、ミスカンサス

Point!

鉛筆などに巻き付けて力を加えてほどくと、形づけやすいのでおすすめです。

計算された動きではなく、自然にできる巻き姿なので、

1枚1枚それぞれ巻いてみると違いが見られるのでおもしろいでしょう。

 

photo (C) Seibundo-Shinkosha

 


出典元:書籍『フラワーデザインの上達法 グリーン使いのテクニックBOOK』

フラワーデザインの上達に重要な技術のひとつ、「グリーン」の使い方を紹介する一冊。フラワーアレンジメントやブーケに花だけでなく「葉」「枝」などグリーン素材を上手に加えることで、花の見え方や表情が変わってくる。グリーンをどのように扱うか、どのようなデザインで生きてくるかなどをアレンジメント作品とともに紹介する。グリーンテクニックで制作する作品の印象など、美しい写真とわかりやすい図説などを交えて解説する。誠文堂新光社刊

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