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Vol.97 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

  • 2015年12月3日

 前回の連載も含めて数回に分けてお送りした「ゴマサバの滝登り」ツアー。九州公演は11/3・佐賀のみの1回でした。そしてその日はちょうど、国内で、いやアジアで一番大きな熱気球の祭典「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の最終日。佐賀にいる従姉妹たちに薦められ、たしかにこの絶好の機会を利用しない手はないと僕も思いました。

 しかし一番の見どころは早朝6時半ごろとのこと。徳島を出て車を走らせ、佐賀のホテルに着いたのが深夜1時。翌日の午後2時にライブ会場に機材を持って入らなければいけないので、これは策を練らなければ。結局、気球を見る前と見た後に3〜4時間ずつ眠れば、なんとかライブに向けて体力や喉は回復するはず、と見込んでいざ参加!

 朝6時に佐賀駅で従姉妹たちと待ち合わせ、JRに乗って「バルーンさが」という臨時の駅で下車。イベントのために駅がひとつ出来てしまうなんて、驚きです。そこからすぐの嘉瀬川の河川敷に出ると、いましたいました、たくさんの熱気球たち。すでにみんな大きく膨らんで、今まさに離陸しようというところです。

インターナショナルバルーンフェスタ

 すべて合わせて100基ほど飛んでいたでしょうか。たくさんのとてもカラフルな気球が、次々と空高く舞い上がっていきます。横から見たり、下から見上げたり。幼い頃からテレビなどで見て、どこか憧れの存在として捉えていましたが、こんな間近で見られる日が来るとは。

熱気球

 このローンチエリアと呼ばれる場所から、5キロほど離れたターゲットを目指し、競技がスタートします。一般的にバルーン競技は「速さ」を競うものではなく、一定の時間内での「正確さ」を競うのだそうです。最終的にターゲットをめがけてマーカーと呼ばれる砂袋を投下します。競技本部が指定したゴールを目指す「ジャッジ・デクレアド・ゴール」、複数のターゲットからひとつを選んでマーカーを投下する「ヘジテーション・ワルツ」などの競技があります。

 上下方向に進むには、気球にバーナーで熱風を入れたり、空気を抜いたりすれば良いのですが、横方向に移動するときは、風をうまく読まないといけません。例えば上空では西風が吹いていて、地表近くでは北風が吹いていたり。風の層に高さを合わせて移動しなければいけないんですね。まわりの気球を見たり、ときには風船を飛ばしてみたりして、風の流れを確認するそうです。うーん、絶対に真似出来ない、、、。

熱気球

 人類が初めて空を飛んだのも熱気球によって。1783年にフランスのモンゴルフィエ兄弟が、暖炉の熱気に煽られた洗濯物を見て、空気より軽い成分を持つ煙を集めれば大きな力になると信じ、実験を重ねて成功させました。その後ブームとなりますが、空の移動手段は120年後に発明された飛行機に取って代わられ、今ではスポーツ競技として定着しています。

熱気球

 やがて遠くへ飛び立っていった気球。なんだか水槽に浮かぶ熱帯魚のようにも見えます。自由でいいなぁ。屋台で朝ごはんを食べて、ホテルに戻りました。しっかり休養を取って、夕方のライブでは20曲近くを熱唱。

 気球を歌詞に取り入れたことはありますが、今度は本格的に気球の歌を作ってみたいな、と思いました。なんと来年2016年は、この場所で19年ぶりの「熱気球世界選手権」が行われるそうですよ。これこそ、行かねば!

インターナショナルバルーンフェスタ




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