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Vol.68 月のこよみ

  • 2014年9月25日

 「月って、そもそもなんですか?」そんな質問の解説から始まる「月のこよみ 2014」という本は、昨年の終わりに天文雑誌の手伝いをしている友人からプレゼントされました。2014年の毎日の月の形や、月齢、月の出と月の入りの時刻を調べることができるほか、月にまつわるいろんなことを、他のさまざまな星の動きも交えながら、丁寧に解説してくれます。

 月は地球の周りを1周あたり29.5日かけて回っている衛星です。太陽の光を浴びて光って見え、地球の影によって光の当たる部分が変わり、それが満ち欠けとなります。月は、出来て間もない地球の破片で出来たとも言われているそうです。もともとは地球の一部、ちょっとした「飛び地」なのかもしれません。

 スーパームーンという言葉をこのごろよく聞きます。月の軌道は楕円を描いているために、地球に近いときと遠いときがあるそうです。今年もっとも近い日は8/11でした。たしかリハーサルからの帰り道、晴れた夜空に浮かぶ大きな月をのんびり眺めたのを覚えています。つい先日の9/9もかなり大きかったようですね。

 低い位置の月がやたらと大きく見えるときもあります。これは建物や木など、大きさの比較をする対象が近くにあることによる目の錯覚で、そんな月が窓から見えると、思わず目が離せなくなります。

月のこよみ

 この9月はいわゆる「お月見」の中秋の名月がありましたが、その日は少し曇っていて残念でした。しかしもうすぐ、10/8に皆既月食を見ることが出来ます。太陽と地球と月が一直線に並び、月が地球の影の中を通過することによって起こる現象で、光を失った月がオレンジ色に見えたり、真っ黒で見えなくなったりするそうです。

 太陽は日の出と日の入りが1年を通してなだらかに推移していきますが、月は満ち欠けによって、おなじ時刻でも見える方角や高さが違います。僕はこのことが未だに頭のなかで整理が付かず、月がどこに浮かんでいるのか、いつも見つけるのが下手です。どうやら南の空に一番高く上がる、というのは太陽と変わらないようです。答えのひとつとしては、真南に位置する時刻が夕方なのが、上弦の月。そして真夜中なのが満月で、明け方なのが下弦の月、ということ。なるほど~。

 つい最近、昼間の白い月を見かけました。下弦の月であれば朝に西の空、上弦の月であれば夕方前の東の空に見つけることが出来るとか。たしかに、「真昼の白い満月」って見たことがありません。

 こうやって「月のこよみ」を読んでいると、大人になっても不思議に思っていたことが少しずつ分かってきて、「では、今夜の月はどんなかな?」ということも、月を見上げながら状態を確認することができます。月がどこまでも追いかけてきた、子供の頃のワクワクが再びよみがえってきました。来年の「月のこよみ 2015」もそろそろ販売が開始されるようですよ。




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