ささやかれていたXbox携帯機、どうやら実在するみたい。
うわさのデバイスは、2023年に発売されたROG Ally(アールオージー エイライ)の後継機「ROG Ally 2」。より強力なプロセッサーやXboxボタンの搭載が期待されています。Xboxが手のひらに収まるのはロマンがあって楽しみ。
ガジェット系メディア91Mobilesは、インドネシアの認証機関サイトにおいて、ROG Allyの2つの新型モデルに関する情報を発見。さらにオンラインメディアVideoCardzも、米国連邦通信委員会(FCC)より情報を得ています。
情報が続々と集まっている現状を踏まえると、新型ROG Allyは、台湾・台北で5月19日から開催されるイベント、COMPUTEXで発表されることも期待できそう。
ROG Ally 2
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大きな特徴はその見た目、現行のPC携帯機とは大きく異なるルックスをしています。
政府の無線製品認証サイトから発見されたリーク画像では、Asusの「ROG Ally 2」と思われる新型デバイスの姿を見ることができますが、携帯機には珍しくガッツリとグリップがついているんです。
Steam Deckや現行のROG Allyと比べると奇妙なデザインにも見えますが、Xboxコントローラーを彷彿とさせるビジュアルでもあります。
かつてSonyがPlayStation Portalを発表したとき、PS5のコントローラーを半分に割って中央にディスプレイを挟んだような見た目は奇妙に感じられたものですが、コントローラーのグリップ感はやはり快適なもの。ROG Ally 2の場合、ディスプレイとコントローラーの境目が少し持ちづらそうなのが、やや気になるところですが。
リーク画像では、現行ROG Allyにはないボタンの存在が見てとれます(左スティックのとなり)。黒バージョンの画像ではボタンにXboxロゴと思われるマークを確認することができ、これが噂のXboxボタンだと推測されます。
このボタンを用いれば、Xboxアプリや、その他機能への素早いアクセスが可能になるかもしれません。
スペック面は次の通り。
上位モデル・下位モデル共にディスプレイは、7インチで120HzのLCDになる模様。
上位モデルのチップは、AMD Ryzen Z2 Extremeとなるみたい。最新の携帯機の中では、かなりハイエンドと言えるでしょう。このAPUは、最大36WのTDP(熱設計電力)を持つ8コアプロセッサで、バッテリーからより多くの電力を引き出してゲーム処理のパフォーマンスを向上させます。RAMは最大64GB、インドネシアで確認された情報によるとストレージは最大2TBになるとのこと。
一方下位モデルのROG Ally 2は、プロセッサは4コアでTDPは20W。Steam Deckに搭載されているプロセッサに近く、Zen 3アーキテクチャを用いたRyzen Z2 Goに近い構成となる可能性があります。
現行機のAsus ROG Ally Xは、大容量RAMと80Whのバッテリーにより、他のPC携帯機よりも長時間の稼働が可能だった点で注目を集めました。
上位モデルのROG Ally 2と同じRyzen Z2 Extremeが搭載された「Lenovo Legion Go 2」を試遊した感覚を踏まえると、ROG Ally 2はかなり強力なものになっていそうです。とはいえ、実際のパワーは今後の検証次第。
現時点では、IntelのLunar Lakeを搭載したMSI Claw 8 AI+が、現行AllyのZ1 Extremeチップを上回る性能をしていますが、価格は1,000ドル(日本での価格は16万円ほど)もする上に、米国では品薄で入手困難。物価高騰を加味するとROG Ally 2も「安価に買えるデバイス」とはならないことでしょう。
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