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山には登りませんが、クローゼットの4割くらいの洋服はアウトドアブランドのものです。
理由は簡単。過酷な環境下での着用を想定して付与された機能は、もれなく都市生活でも役立つからです。それに、最近はアウトドアブランドといっても、都会的なデザインのものも増えてきていますからね。
今回ご紹介するのは、finetrack(ファイントラック)のアイテム。まずは少し、ブランドの説明を。
2004年創業、拠点は兵庫。創業者の金山洋太郎さんはmont-bell(モンベル)などで30年以上に渡り企画開発に携わってきたその道のベテラン。
ご自身および、ブランドを運営するメンバーたちも長年アウトドアを愛好し、実践してきた「遊び手=創り手」を地で行くブランドです。
今回試してみたのが、そんな同ブランドが定番アイテムとしてリリースを続けているドラウト®クロー ジャケット(税込20,570円)というミッドレイヤー。ベースレイヤーとアウターシェルの間にレイヤリングする行動保温着ですね。
秋冬のモデルではあるのですが、この軽さと素材感ならのおかげで街着としてオールシーズン使える、のです。
表地はご覧の通り、ソフトシェルのような、サラっとしたジャージのような質感です。裏地は……
ニットのように織られたパイル生地が用いられています。この生地がスムーズに吸汗拡散し、ドライを保ってくれます。肌あたりも良い。
秋や残雪期、運動量の多い冬のアクティビティ向けに作られているため、中厚手で、保温力もあります。バッグに忍ばせておけば、カフェやオフィスなどで冷房が効きすぎている際にも頼りになります。むしろ、汗をかく夏場にこそ有用なのです。
ちなみにこの吸汗性能、100回洗濯しても失われることがないそうです。
長期間の山行に伴う汗や皮脂によるにおいを軽減する、抗菌防臭機能も兼備。
脇下にはウエア内のムレを放出するベンチレーターが。保温力の高いミッドレイヤーには必要不可欠ですね。
濡れやすい袖口には撥水生地が採用されています。これが結構重宝するのです。
両サイドのポケットのほか、胸元にもジップファスナーが付属しています。内側はメッシュ生地。収納力はまずまずです。
という具合に、派手さはないですが、実直に“良いもの”を作っているのが、finetrackというブランドなわけです。
東京だと渋谷・キャットストリートに直営店があります。店頭では製品が見られるだけではなく、素材の知識、レイヤリング方法、フィールドでの使い方に至るまで、遊び手としても経験豊富なスタッフが丁寧に手解きをしてくれますよ。
Photo: 宮前一喜