
不妊治療がつらすぎて涙を流す夫 / 画像提供:ぺ子さん
ぺ子(@peko_comic)さんは、SNSやブログを中心に実話に基づいた作品をいくつも公開している。SNSに投稿された「原因は、俺…?」という作品はフォロワーさんの実体験を基に描かれ、注目を集めている。本作を紹介するとともに、不妊治療の経験がある著者に男性の不妊治療の副作用などについても話を聞いた。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
22-5「原因は、俺…?」 / 画像提供:ぺ子さん
先日の顕微授精では妊娠することなく、その結果にショックを受ける夫婦。その後医師から福岡にあるS病院を紹介され、妻は不妊治療に前向きな姿勢を見せる。「私は今できることがあるなら、全部やり尽くしておきたい」「今後後悔しないためにも…」と話すと、夫は「俺は…もう…やりたくない」と本音を言う。
23-6 / 画像提供:ぺ子さん
夫はクラインフェルター症候群で、男性ホルモンの量が低い。前回のTESE(精巣内精子採取術)が終わってから、体毛が抜けたり情緒不安定になるなどの副作用が半端ないという。
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そして夫は「だから、やっぱり…俺たち…別れた方がいいと思う」と話し、その言葉を聞いてショックを受けてしまう妻。
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妻はつらくても子どもが欲しいため頑張れると言うが、夫は自分はそうではないと感じている。「姿も見えない子どものために…自分の体を差し出せないおれはダメなのか…?」「夫婦の時間、お金…気持ちを消耗してまで子どもを望まないとダメなのか…?」ということをずっと考えていた。
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そして「もう本当につらいんだ…!」と言って、ついに夫は涙を流してしまうのであった。
――夫から不妊治療について「もうやりたくない」と言われ、妻はショックだったかと思います。ぺ子さんがこの妻の立場だったら、どのように思われますか?
目の前が真っ暗になると思います。なぜなら、不妊治療は2人の足並みがそろわないとできないからです。夫が「これ以上やりたくない」と言ったらそれはすなわち「子どもをあきらめる」という選択になると思います。
――夫は不妊治療の副作用が半端ないと言っていましたが、この点についてぺ子さんの意見をお聞かせください。
男性の治療はあまり耳にしたことがなかったので、こんな副作用が出てしまうことに驚きでした。女性も治療中はさまざまな薬を服用し、副作用が出ることも少なくありません。男女どちらの方が大変かと言うことではなく、それぞれの抱える大変さを思いやれるかどうか…そこが治療するうえでも大切になってきますよね。
ぺ子さんのSNSやブログなどではそのほかの作品も投稿されているので、興味のある方はこの機会にぜひ一度読んでほしい。
※この作品は事実に基づいたフィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
取材協力:ぺ子(@peko_comic)
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