子どもの好奇心スゴい。
何千年も続く人類の文化を知るには、博物館に行ったりネットや図書館で資料を探すのが一般的かと思います。だけど2025年の今でも、ひょんなことから歴史的な発見があることも。
2025年3月に、家族旅行でイスラエルの遺跡「Tel Azekah(テル・アゼカ)」を訪れていた3歳半のジヴ・ニツァンちゃん。彼女が何気なく拾った石は、なんと3,800年前に現地カナン人が持っていたお守りだったことが判明しました。白い石は砂まみれでしたが、拭き取るとエジプト発祥のスカラベ(フンコロガシ)が刻まれていたのです。
このスカラベは、石器時代と鉄器時代の間にあたる青銅器時代中期〜後期のもの。エジプト発祥のスカラベがイスラエルで作られたと見られており、つまりは文化交流を証明する手がかりの1つになるそうな
Image: Israel Antiquities Authorityテルアビブ大学では、この場所で15年間も発掘を続けてきたそうな。だけど一般人が散歩できる場所にあったのは、灯台下暗しですね。
ジヴちゃんはイスラエル考古学博物館から感謝状を贈られ、スカラベは大学の特別展示に並ぶことになりました。自分の宝物にならないのはちょっと残念かもしれませんが、歴史に名を残すことになりましたね。
ちなみに最近は、同じくイスラエルで鎖に縛られた古代遺骨も発見されています。考古学ロマンが満載の土地ですね。
うちの子どもも、小さいころはよく石や葉っぱを拾ったものでした。まだ生まれて数年なので、世界に溢れるすべてが新鮮なのでしょうね。大人より目線が低いですし、子供ならではの好奇心で、握れるサイズのものをアレコレ拾いたくなっていたようです。
今回のジヴちゃんも、そうした子どもの視点だからこその発見だと思います。
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