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ポケモン好き科学者が考えた「G」の名前があまりにもポケモン

  • 2024年5月18日
  • Gizmodo Japan

ポケモン好き科学者が考えた「G」の名前があまりにもポケモン
Image: Marti Bug Catcher / Shutterstock.com

2023年3月18日の記事を編集して再掲載しています。

本物の方のフェローチェは捕まえたくない...。

シンガポールで発見された新種のゴキブリに名前がついたのですが、ゴキブリ型のポケモン「フェローチェ」の英語名「Pheromosa」にちなんで「Nocticola pheromosa」と名付けられました。

The Strait Timesによるとこのゴキブリは数年前にシンガポールの森林自然保護区で見つかっていました。

その際採取された標本はリー・コンチェン自然史博物館に保管されていたのですが、DNA検査をしたところ他のどのゴキブリの種類とも一致せず、これはもしかして新種なのでは?ということになったそうです。

ポケモンファンの科学者2人が命名

フィリピンにあるUPLB自然史博物館の昆虫学者Cristian Lucanasさんは、このゴキブリの写真をウェブ上で見て、すぐにシンガポールのリー・コンチェン自然史博物館にコンタクトを取りました。

リー・コンチェン自然史博物館のFoo Maoshengさんと2人で、調べた結果このゴキブリが他の種には属していないことがわかり、名前が必要だということになったそうです。この研究はジャーナル誌「Journal of Asia-Pacific Entomology」に掲載されています。

「フェローチェとこの新種のゴキブリには長い触角や翅、長くて細い足などの共通点があります。そして私たちは2人ともポケモンのファンなので、ゴキブリ型のポケモンにちなんだ名前にしよう、と決めたのです」と語るお二人。かわいいです。

ポケモンネームは他にもある

実はポケモンにちなんだ名前が付けられたのは今回が初めてではないんです。2021年、オーストラリアで発見された3種類の新種の甲虫にそれぞれ伝説の鳥ポケモン「フリーザー(Articuno)」、「ファイヤー(Moltres)」、「サンダー(Zapdos)」と命名されています。

ポケモンの名前にばかり注目してしまいますが、この新種なかなかの発見で、シンガポールで初めて見つかったホラアナゴキブリ科ということです。でも今のところまだ詳しいことはわかっていません。

ただ人間にとって害はなく、とても「繊細」な種なんだそう。ゴキブリはすごく嫌われ者ですが、本当は生態系や環境にとって大切な役目をしている大事な種だとお二人の昆虫学者は話しています。

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