万年青は古くから日本で栽培されてきた植物で、古典園芸植物でお馴染みです。
時期によって変わる水やりの頻度などに気をつければ、思ったより簡単に育てることができます。
万年青(おもと)は日本や中国で見られる植物です。
果実や花ではなく、主に葉が鑑賞されます。
日本では300〜400年前から親しまれてきたと言われるこの万年青は、品種によって多種多様な葉の形状と模様を持ち、少なくとも1000種類以上の品種が登録されています。
また古典園芸植物では、葉の『芸』における一つの基準とまで言われており、実際「広葉」「細葉」「竜葉」など、幅広く変化します。
万年青を育てる上で気をつけなければならないポイントの一つが「水やり」です。
基本的に万年青は高温多湿に弱く、土が乾いた頃に水をあげる必要があり、季節によって水やりの頻度が変わります。
例えば春から夏頃にかけては毎日水やりが必要ですが、逆に冬から春頃にかけては休眠期と呼ばれ、1週間に1、2回程度で十分とも言われます。
水はけの良い土で、水が鉢植えの底から漏れ出す程度の量を意識して水やりをします。
万年青は乾燥にものすごく強いというわけではありませんが、高温多湿にはさらに弱いです。
気温が上がる真夏は水を控え気味にすることで、高温多湿状態を避けることができます。
日差しの強い時間帯だと水が蒸発して、それによって根を痛める可能性があるため、日差しの弱い朝に水やりをするといいでしょう。
秋は春と同じく成長期とされており、毎日の水やりが必要です。この時期は乾燥を避けましょう。
万年青は基本的に肥料は不要で、余程寒い地域でなければ防寒対策も必要なく、最低限季節ごとの水やりにさえ気をつけていれば育成することができるため、初心者でも比較的容易に育てることができます。
ぜひ挑戦してみてください。
※トップ画像はPhoto by 池さん@GreenSnap