サイト内
ウェブ

埼玉工業大学、再生エネ用の蓄電池「レドックスフロー電池」の実証実験を開始

  • 2020年3月12日
  • エネクトニュース
バナジウム系の「レドックスフロー電池」を設置
埼玉工業大学は、2020年3月9日、自然エネルギーの蓄電に適した「レドックスフロー電池」の実証実験を開始すると発表した。

この実証実験は、再生可能エネルギーを高い効率で利用する研究・開発の一環として、同年3月11日より開始されるもの。実施にあたっては、バナジウム系の「レドックスフロー電池」が同学『ものづくり研究センター』へ新たに設置される。

電力の変動の大きい自然エネルギーの蓄電に向く
「レドックスフロー電池」は、リチウムイオン電池とは異なる原理を持つ電池。電池反応に関する部材の劣化が生じないため、充電・放電を繰り返しても長寿命という特徴がある。また、不燃性の材料によって電池が構成されているので、爆発や発火といった現象も起こらない。電力の変動の大きい自然エネルギーの蓄電に向いた蓄電池として、期待されている。

この蓄電池システムが実用化されると、電力の地産地消が可能になると埼玉工業大学は期待。また、防災拠点や病院など停電が許さない施設における非常用電源としても、有効であると判断。『ものづくり研究センター』にて「レドックスフロー電池」の1号機を導入し、検証研究を3年間にわたり実施してきた。今回、新たに2号機を導入した上で、実証実験が開始される。

社会的ニーズの高い技術を研究・開発
今回開始される実証実験では、埼玉工業大学内に設置された太陽光パネルの電力を「レドックスフロー電池」で蓄電し、夜間照明に使用する。実験は、同学工学部生命環境化学科環境計測化学研究室・松浦宏昭准教授の研究チームが担う。

同学は今後も、再生可能エネルギーの高効率利用の促進に向けて、社会的ニーズの高い技術を産学官の連携によって研究・開発するとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

再生エネ用の新型蓄電池を開発 電力需給システムの実証実験を開始 - 埼玉工業大学
https://www.sit.ac.jp/media-s/2019/press/200310_01.pdf

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。