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東北大学など、「電力・水素複合エネルギー貯蔵システム」で3日間連続運転に成功

  • 2018年10月30日
  • エネクトニュース
電力・水素複合エネルギー貯蔵システムの連続運転成功
国立大学法人東北大学と株式会社前川製作所は10月25日、NEDO事業にて、電力貯蔵システムと水素貯蔵システムを組み合わせた「電力・水素複合エネルギー貯蔵システム」による実証の結果、大規模自然災害による長期停電を想定した72時間(3日間)の連続運転に成功したと発表した。

7年前の東北地方太平洋沖地震では、停電が約4日間継続したことから、仙台市の主要な浄水場では非常用として自家発電機の備えはあったものの、機能が充分に維持できなかった反省から、化石燃料に依存しない大容量非常用電源を早期に確立する必要があったという。

このため両者は、共同実施先3社(日本ケミコン株式会社、株式会社神鋼環境ソリューション、北芝電機株式会社)とともに電力貯蔵システムと水素貯蔵システムを組み合わせ、通常時の再生可能エネルギーの有効利用と非常用電源としての機能を併せ持つ同システムを考案・開発したもの。

高品質な電力を長時間安定供給できることを実証
確認には、仙台市茂庭浄水場に20kWの実証システムとして構築し、2017年8月から大規模自然災害による長期停電を想定した連続運転を行った結果、化石燃料を使わず非常時でも高品質な電力を長時間安定して供給することができたとのこと。

このため、浄水場など各自治体の大規模自然災害発生時の避難場所などに、CO2フリーの新たな非常用電源としての導入が期待できるとともに、太陽光発電出力や負荷消費電力の不規則な変動に対しても、高品質な電力を長時間安定供給できることを実証したとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

国立大学法人東北大学 プレスリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/

 

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