サイト内
ウェブ

水と電気を完全自給自足する住宅 販売開始

  • 2019年8月3日
  • エネクトニュース
近未来に向けた機能を構築
2019年7月23日、株式会社TOKAIは水・電気の完全自給自足を実現する「OTSハウス」を商品化し販売開始することを発表した。

TOKAIグループ各社では、ガス、インターネット、CATV、アクア、電気など生活に密着した生活インフラサービスを幅広く提供している企業だ。住環境分野においても住宅事業・リフォーム事業を展開し、生活を総合的に支える「TLC(Total Life Concierge)」構想の拡充を図っている。

OTSハウスは、各サービスの拡充を図る中、現在そして近未来の社会環境に求められる機能を備えた住宅の検討を進め、それを具現化する施設として静岡県島田市にコンセプトハウス「OTSハウス」を構築。2017年10月の完成後は、OTSハウスの主軸機能である水・電気の完全自給自足機能を中心に実証作業を行っていた。

OTSハウスの「OTS」は「On The Spot」、「そこにいるだけで守られる家」という基本コンセプトを示しているという。

万一災害等によって水・電気といったインフラが停止しても普段通りの暮らしを送ることができ、平常時においてもTOKAIグループがあらゆる生活インフラサービスをワンストップで提供することにより、普段の暮らしをより安心・安全・便利・お得に過ごせる「家」として設計されている。

商品化においても基本コンセプトを遵守し、コンセプトハウス建築時から発信し続けている「水を守る家」「電気を守る家」「くらしを守る家」という3つの機能の柱に加え、住宅の構造や間取り等についても「家族を守る家」というコンセプトを掲げ、それらを設計に反映しているという。

水・電気の完全自給自足を実現
OTSハウスの具体的な機能としては、「水を守る家」については、雨水を生活用水として利用し、上水道に頼らない「生活水の自給自足」を実現。建物・敷地に降る雨水を集水し、最大 1.7 万リットルの容量の雨水タンクに貯水、RO(逆浸透膜)浄水システムによって生活水を生み出し、建物内に供給する。

さらに排出された生活排水の一部を浄化し生活水として循環利用する。この生活水の循環を実現することで、生活排水を一般家庭の約 40%まで削減し、雨水による生活水の自給自足を実現している。

「電気を守る家」については、大容量の太陽光発電パネルと大型蓄電池を備え、電気についても系統電力に頼らない「電気の自給自足」を実現している。より多くの太陽光発電パネルを設置出来るように建物をデザインし、出力 9.36kWと一般住宅の約2~3倍の発電能力をもつ。

また、夜間の電力需要への対応や、悪天候等により太陽光発電の発電量が少ない場合でも自給自足を実現出来るように、一般的な非常用蓄電池(蓄電容量:3~5kwh)に比べおよそ10倍の蓄電容量48kwhを誇る大容量定置型蓄電池を備えている。

その他、ファミリールームや寝室といった家族の空間を中心に据え、外壁に加えて設備・家具・廊下や階段を「もう1枚の壁」に見立てて配置、二重の壁が防犯・プライバシー面に配慮した設計や、LPガス・超高速インターネット・高精細な4K放送、宅配水等の安全・安心・便利な暮らしの提供も行うという。

(画像はホームページより)


▼外部リンク

株式会社TOKAI プレスリリース
http://tokai.jp/service/news/pdf/2019/20190723release-t.pdf

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。