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京都のお麸&ゆばの老舗が進化!「半兵衛麸」でカフェ&ランチや伝統文化を満喫

  • 2023年4月24日
  • ことりっぷ


江戸時代のはじめに創業したお麸&ゆばの専門店「半兵衛麸」。330余年の歴史を紡ぐ老舗が、本店に隣接するビル1棟を再生して自社スペースに。2023年3月中旬、ランチ、カフェ、お買いもの、美術工芸品鑑賞などが楽しめる“食”のテーマパークとしてリニューアルオープンしました。キラキラ輝く鴨川やしっとりとした日本庭園を眺めながら、洗練された空間でお麸やゆばを使ったヘルシーなランチやスイーツはいかが。
アクセスは、京阪清水五条駅からすぐ。古来京の都を潤してきた鴨川がすぐそばを流れています。五条通と川端通の交差点南東角に建つ3階建てのビルが「半兵衛麸五条ビル」。ビルの東側にまわると、明治の京町家、昭和の石造洋館、平成のビル、時代の異なる3つの建物が結ばれているのがわかりますが、まずは話題のビルのほうから入ってみましょう。
吹き抜けの開放的な1階は販売スペース。初代・玉置半兵衛が宮中で培った技を礎に、京都の清らかな軟水と、京都美山にある自家農園をはじめ産地を吟味した素材で作るなま麸、やき麸の「京麸」、「京ゆば」が並びます。ふだん使いにしたい食材はもちろん、おみやげや贈りものにしたい品々も充実。冷凍品もあるので旅の途中に立ち寄っても安心です。
2階にはイベントスペース「keiryu」があります。
全面ガラス張りで明るい光がふりそそぐ3階のカフェ「Cafeふふふあん by半兵衛麸」は、約70席と広々。ゆっくり過ごしてほしいという想いでセレクトされた上質な椅子や、天然木の一枚板をカットしたというテーブルが据えられ、居心地抜群です。
こちらでは、お麸やゆば、ゆばの元になる豆乳などを使ったモーニングやランチ、スイーツが楽しめます。もちもちのなま麸、祇園辻利の抹茶アイスに抹茶ゼリーなどを盛り合わせたパフェ、おからと粉末にした焼き麸、和三盆入りのマフィン、茶筅を使って自分で点てられるお抹茶と麸まんじゅうのセットなどが人気です。
京の都をイメージしたという庭園から回廊をつたって、昭和25(1950)年に建てられた石造りの洋館へ。こちらがお麸やゆばを使った「むし養い」が味わえる茶房で、2階がメインフロア。ステンドグラスの照明や調度品などレトロモダンなインテリアが絵になります。
「むし養い」とは、京都の言葉で「軽い食事」を意味し、半兵衛麸では40年も前から親しまれている料理。酢の物、蒸し物、煮物、揚げ物、白味噌仕立ての椀物など、滋味に富む料理の数々が堪能できます。
洋館の南側、築120年の時を刻む京町家では、「おくどさん」と呼ばれるかまどや台所の守り神である7体の布袋さんなど昔のしつらいが見られますが、ぜひ立ち寄りたいのが、無料で鑑賞できる「お辨當(べんとう)箱博物館」。江戸時代から明治時代初めごろ、貴人たちがお花見、蛍狩り、納涼、もみじ狩りなど四季折々の風流な遊びに携えた食器や茶器のほか、お麸づくりの道具類などが展示されています。蒔絵(漆に金や銀で模様を描く技法)や螺鈿(らでん=漆に貝殻で装飾する技法)といった繊細であでやかな装飾にうっとり。京都で花開いたいにしえの食文化や美意識にふれられる空間です。
半兵衛麸でゆったり過ごした後は、鴨川のほとりを散歩したり、東に徒歩8分ほどの河井寛次郎記念館で「炎と土の詩人」と称された陶芸家・河井寛次郎の作品やコレクションを眺めたり、徒歩17分ほどの世界遺産・清水寺をお参りしたり。五条エリアの観光拠点として重宝するスポットです。

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