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注染の技法で手ぬぐいをカラフルに染め上げるワークショップ「にじゆら日本橋店」

  • 2023年2月26日
  • ことりっぷ


大阪で誕生した手ぬぐいブランド「注染手ぬぐい にじゆら」。自社工場では、経験豊かな職人さんが伝統的な「注染」の技法でさまざまな色と柄の手ぬぐいを染め上げています。
コレド室町テラスの2階にある「にじゆら日本橋店」では、職人の手ほどきのもと、注染で手ぬぐいを染める体験を行っています。糊の土手を作り、7色の染料で自由に色を付けて、自分だけの手ぬぐいを作ってみませんか?
現代の感覚にマッチする愛らしい手ぬぐいが人気の「注染手ぬぐい にじゆら」は、大阪府堺市で創業56年を超える「染工場ナカニ」が、伝統的に使われてきた手ぬぐいの良さを知ってもらおうと始めた自社ブランドです。
東京・日本橋の「コレド室町」2階にあるショップでは、この注染を体験できるワークショップを月に約2日、開催しています。時間にして約90分、大阪の工場からやってきたプロの職人さんに教わりながら、糊置きから染めて洗って乾かすまでの本格的な体験ができます。
体験ではまず、柄の型のなかからひとつを選びます。今回は「にじゆら」を代表するカラフルなドット柄「ロンド」の型をチョイス。それから、染める生地を選びます。定番の白に加えて、淡い水色やピンク、優しげなベージュやグレー。できあがりをイメージしながら、気分や季節感で選びましょう。
いよいよ作業が始まります。まずは、注染の最初の作業となる「糊おき」。染めの下絵となる部分に木ベラを使って均一に糊を置いていきます。
先生の流れるような手さばきのお手本を見たあと、見様見真似でやってみます。糊の量や力加減の調整しながら1枚に糊をのせたら、型枠を動かして生地を重ねていきます。
糊づけした生地をずれないように折って重ねる作業は、一度に生地を染め上げる注染にとって大切な工程。職人ののような素早さはなくとも、ていねいに行うよう心がけました。
その次の工程は「土手作り」。袋に入れた糊を糊筒の口から絞り出していきます。これは、色を分けてモチーフを染められるように囲うのが目的。土手に隙間ができてしまうと、のせたい色が漏れてしまうので慎重に手を動かします。
初心者は均一な絞り出しが少し難しいのですが「自然と色が混ざり合うのも出来上がりの楽しみですよ」とのこと。不器用ながら楽しんで作業ができました。
いよいよ、7色の染料を使う「注染」の作業です。じょうろに入った染料を土手に流し込み、土台の機材で染料を吸引していきます。土手の隙間から染料が流れたり、土手からあふれたり、慌ただしくもどの色をのせようかとワクワクする作業です。
染め終わると、流水で染料を落としていきます。糊が落ちた流水の下で染めた色がきわだち、染め上がった色にときめきます。
そのあとは干して乾かします。この干す工程は、工場だと7メートルの高さから手ぬぐいを吊るし干しするのだそう。ショップ内に常時流れている映像でも迫力のある場面を見ることができますよ。
ワークショップを終えてショップをのぞくと、その多彩な色合いや、緻密な染め分けに改めて驚きます。
「にじんだり、ゆらいだり」するという注染の独特な色の出方は、画一的でないからこそ素敵です。重ねての染色でできるわずかなずれに、丁寧な手仕事に宿る味わいが感じられます。
手ぬぐいのバリエーションもいろいろと見つかります。折って花束のようにした形がギフトに人気の「tenugui bouquet」シリーズや、肌触りの良いガーゼ素材を使ったもの、手ぬぐいとして販売できないものを加工した布雑貨「Re カタチ」シリーズなど、日常使いしたくなるアイテムばかり。
ワークショップで完成した手ぬぐいは、持ち帰って裁断を自分で行えます。染めた6面を切り分けてハンカチやふきんにするほか、長めに切ってカゴ収納や家電の目隠しにするのもいいですね。
手仕事の体験と素敵な手ぬぐい探しに「にじゆら日本橋店」を訪れてみませんか。

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