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夏だけのお楽しみ! 京都・松尾大社で涼やかな風鈴祈願

  • 2021年8月3日
  • ことりっぷ


平安貴族も愛でた景勝地・嵐山よりすこし南にある松尾大社。平安京のはじまりよりも前の大宝元(701)年に創建された、京都でもっとも古い神社のひとつです。延命長寿のご利益で知られる名水「亀の井」や、重森三玲作の昭和を代表する名庭など見どころがたくさんありますが、いちおしは、9月5日までの夏限定「風鈴祈願」です。
「松尾大社」と書いて「まつのをたいしゃ」と読みます。嵐山の代名詞、渡月橋からは20分の徒歩圏内。阪急電車に乗ると、松尾大社駅からすぐの好アクセスです。
鮮やかな鳥居の背後には、ご祭神・大山咋神(おおやまくいのかみ)が宿る雄大な松尾山がそびえています。
楼門をくぐって、右手にある手水舎が夏だけのお楽しみポイントです。
一ノ井川に架かる石橋を渡ると、お参り前に心身を清めるための「手水舎」が。周囲にはガラスの風鈴がたくさん! ふわりと風が吹くと、風鈴がチリンチリンと澄んだ音を奏で、目にも耳にもとても涼やかです。境内は自然豊かなのでどこからか蝉時雨もきこえてきます。
松尾大社の「風鈴祈願」は、風鈴を奉納して災いを取り除き、福招きの祈願をします。 私たちの身近にある「鈴」は、じつは、古くから神事にも重宝されてきたもの。鈴の音が穢れを祓い清めてくれるのです。
ご本殿にお参りしたあと、授与所で好みの短冊を選び、名前とお願い事をしたためて納めると、神社の方が短冊を風鈴に添えて境内に供えてくれます。
ご本殿の右側を奥にすすむと、御手洗川のほとりに「亀の井」があります。亀の井から湧き出る水は、延命長寿のご利益で有名。お酒を造るときにこの水を加えるとお酒が腐らないという言い伝えがあることから、酒造業者からも厚く信仰されています。
亀の井から少し坂を上がると、朱塗りの小さな鳥居の奥に、岩肌を勢いよく滑り落ちていく一筋の滝が見えます。こちらが滝御前社で、滝は、霊亀(れいき)の滝という名。昔、珍しい亀が発見されたという伝説が残ります。
緑に包まれ滝の流れる音に耳を傾けていると、次第に心がほどけていくから不思議です。
ご本殿に向かって左側の「招福樽占い」もお試しを。矢を放ち、酒樽の的を射るというもので、当たった場所に応じて「大吉」「当たり」「あまり福」いずれかのお守りがもらえます。矢は3本、チャンスは3回です。
すぐそばの授与所には、お酒を造る人、お酒を販売する人、お酒を呑む人、三者三様の目的別お守りがあるのもユニーク。キュートな白虎のおみくじもありますよ。
ほかにも、カリスマ作庭家・重森三玲による昭和を代表する名庭「松風苑」、御神像21体を展示する「神像館」など、立ち寄りたいスポットはたくさん。時間をたっぷりとってのお参りがおすすめです。

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