サイト内
ウェブ

フレッシュな藍の生葉染め体験から手染めアクセサリーまで♪ 世界にひとつだけのブルーに心踊る「技の館」

  • 2021年5月9日
  • ことりっぷ


清流・吉野川と山並みが見渡せる、自然豊かな徳島県上板町。素朴でおおらかなこの町は、藍染の原料「すくも」の生産量日本一を誇ります。そんな上板町にある「技の館」では、天然の阿波藍を使った「藍染体験」を始めとして、摘みたての藍の生葉で染め上げる「生葉染め体験」を1年中楽しめます。さらに1階には、お土産にしたくなるおしゃれな藍の手染めアクセサリーが勢ぞろい。世界に一つしかないアイテムは、プレゼントにもぴったりですよ。
徳島市の中心部から車を走らせること約50分。「技の館」は、気軽に藍染体験ができる町のシンボル的施設として、1998年に開館しました。
こちらの施設は、藍染体験に必要な道具をすべて用意してくれるので、参加者は手ぶらでOK。体験時間はおよそ1時間。シンプルなものであれば、30分ほどで手軽に体験できます。
現在の藍染は、苛性ソーダなど化学薬品が使われることがほとんど。しかし「技の館」では、薬品をいっさい使わず、天然の藍にこだわっているのが特徴。藍の栽培から天然の「すくも」作りまで行い、藍染体験を行っています。
染める素材は、ハンカチやバンダナ、バッグ、Tシャツなどさまざま。初めて藍染体験にチャレンジする方は、模様が付きやすい薄手のハンカチやバンダナがおすすめです。
天然素材であれば色が染まるので、持ち込みもOK。せっかくなら好きなものを染めたいという方は、事前に電話で確認してみるといいでしょう。
今回は、徳島県内の杉の間伐材を使用したオーガニックな素材「KINOF(キノフ)」の手ぬぐいを染めることにしました。
染めるアイテムを決めたら、好きな模様や色合いをスタッフと相談しながら決めていきます。模様付けで使用する道具は、洗濯ばさみや輪ゴム、昔懐かしいフィルムケースなど、身近なものばかり。方法も挟んだり、ひねったりするだけ。誰でも簡単にできます。
模様が決まったら、倉庫のように広い染場へ。ここで、いよいよ色を染めていきます。藍染は空気と反応して色が染まっていくため、静かに染色液の中に生地を沈めます。漬け込む時間は1分ほど。これを5〜6回繰り返すことで、色が濃くなっていきます。
染まったばかりの生地は、濃い緑がかった紺色。ところが、水に濯がせることで、みるみる鮮やかなブルーに!色が変わっていく様子が楽しくて、思わず夢中になってしまいます。最後は脱水して、アイロンをかけたら完成。その場ですぐお土産にできるのも、嬉しいですよね。
「技の館」では、藍の生葉で行う藍染体験も人気。こちらは約1時間ほどで体験でき、先ほどよりも簡単です。
一般的に藍の生葉染めは、7月から9月の収穫期にのみ行われますが、「技の館」では館内にLED植物工場があるため、時期を問わず1年中、生葉染め体験を楽しめます。
生葉染め体験は、LED植物工場で藍の葉を刈り取るところからスタート。生い茂っている藍の中から好きなものを選んで、10本ほど茎からざくっとカットします。
葉と茎の部分を分けたら、葉にお水を加えて、約20~30秒ミキサーに。ネットで濾すように汁を絞り出し、濃い染色液を作ります。
生葉染めで使用する素材は、シルクのハンカチのみ。先ほどと同じように模様付けを行ったら、染色液に10分ほど漬け込み、水洗いをして乾かしたら完成です。
「技の館」では藍染体験のほかに、職人さんが1点1点心をこめて作った、ハンドメイドの藍染アクセサリーも購入できます。ここに並ぶのは、ほとんどが1点もの。世界に一つしかないものを選ぶ楽しみにあふれた場所だから、たっぷり時間をとって訪れることをおすすめします。
徳島のお土産に、思い出作りに。ぜひ「技の館」に立ち寄ってみてくださいね。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2024 Shobunsha Publications All Rights Reserved.