
全国各地のおいしい・かわいいお菓子を紹介する「毎日おやつ」。おうちでのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みが詰まった逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は京都府の「兎菓子」をご紹介します。
丸みのある愛らしいうさぎの形に目を奪われる、和三盆糖のお菓子「兎菓子(うがし)抹茶」。ひとつ食べてみると、口のなかでほろっと崩れ、芳醇な抹茶の香りとまろやかな和三盆の味わいが優しく消えていきます。
和三盆は茶席で出される干菓子の定番ですが、コーヒーや紅茶、ハーブティーとも相性がよく、ちょっとしたお茶うけに常備しておきたいもの。それもこんなにかわいらしいモチーフならお茶の時間がさらに和やかなものになりますね。
抹茶をふんだんに使用した「兎菓子」を作っているのは、宇治に本店を構える老舗茶商「中村藤吉本店」。上質なお砂糖と香りのいい宇治抹茶にこだわり、素材の良さをシンプルに楽しめるよう仕上げています。
愛らしいうさぎの形は宇治に縁があるモチーフ。なんでも道に迷った神様を宇治の地へ案内したという伝説があるそうで、その神様を祀る「宇治神社」の境内のあちらこちらで兎の像を見ることができますよ。
宇治ならではのモチーフと味わいが、彼の地への旅ごころを誘うお菓子です。