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キャンプの恵み

Vol.59 遊びながら身につける防災

  • 2014年6月19日

 子育て中のお母さんたちのサポートを行っているMAMA-PLUGというNPOが、子どもたちに災害時の困難な状況に適応できる力を身につけるための方法として、「防災ピクニック」というものを提唱しています。

 東日本大震災以降、キャンプを防災と組み合わせたイベントがあちこちで行われており、「防災キャンプ」という言葉が使われることも増えてきました。大きな災害の直後は電気やガス、水道が使えないことも多いですから、キャンプの素朴な生活のスキルが役立つのは間違いありません。ただ、キャンプはハードルが高いと感じる親御さんが多くいるのも事実。そこで、いっぽ手前の「防災ピクニック」を提唱しているというわけです。

 「防災ピクニック」は、近くの河川敷など身近な場所にお散歩にでかけ、防災セットに入っていた非常食を食べてみる、そんなところから始まります。それだけのことでも、「ちいさい子どもは乾パンのようなパサパサしたものは苦手」「市販の防災セットには、子連れでは持ち運びづらいものもある」「子どもは公衆電話の使い方がわからない」といったさまざまな発見があるのだそうです。自然災害はいつも思いがけないタイミングでやってきます。だから、こうしたちょっとした気づきの有無が、大いに影響します。

防災ピクニックが子どもを守る!
防災ピクニックが子どもを守る!
MAMA-PLUG編著
 また、足腰の強い人は災害時のストレス耐性が高いという研究結果もあるとのこと。足腰を丈夫にするという意味でも、ピクニックはよさそうです。

 できるだけハードルの低いところから始める。これはとても大切なことです。子どもたちはお父さん、お母さんの役に立ちたいと思っているものですし、不自由な環境で楽しみを見出す能力にも秀でています。だから、楽しみながら、ステップアップしていけば、すぐに大人が望む以上の、災害時の頼もしいパートナーに成長してくれるでしょう。

 そして、その結果として「もっといろいろ知りたいな」「もっと自然の中で遊びたいなぁ」と子どもがおもいだしたら、キャンプにも参加してもらえると、もっとうれしいなぁとおもいます。

ACTIVE防災 for Women
http://ameblo.jp/active-bousai



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