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「ビスフェノールA」 とは

読み:
びすふぇのーるえー
英名:
BISPHENOL A

食品容器などに用いられる、ポリカーボネートやエポキシ樹脂などプラスチックの原料として使用されている化学物質。生物に対する毒性が認められることから、食品衛生法による規制と規格基準の設定が行われている。ビスフェノールAについては、容器などから溶け出して食事を通じて生物の体内に入ると、性ホルモンに似た「環境ホルモン(内分泌かく乱物質)」としての挙動を示すという研究報告がある。

米国やカナダ、欧州では、2.4〜10マイクログラム/kg体重という極めて低用量の曝露を胎児や子どもが受けることで、神経や行動、乳腺や前立腺などへの影響がみられるという報告があり、規制を行っている地域もある。日本では1993年に、人間に対する耐容一日摂取量が0.05mg/kg体重/日と設定された。また、食品衛生法に基づき、ポリカーボネート製器具と容器・包装からの溶出試験規格を、2.5マイクログラム/ml(2.5ppm)以下という規格基準が定められている。

厚生労働省は、「ビスフェノールAの摂取をできるだけ減らすことが適当と考えられる」との見解を示しており、妊婦や乳幼児の親を対象としたQ&Aを公開している。また、関連事業者に対して自主的な対策の推進を要請している。

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