他人から「あんた何考えてんだ!しっかりしろよ」と叱責される酒浸りの母親。「毒親」という言葉以上のものを漫画にしたい【作者に聞く】

  • 2025年5月23日
  • Walkerplus

Instagramで何気ない日常を漫画で綴る忍者ママさん(mother_ninja_)。なかでもいわゆる毒親だった忍者ママさんの母親に関する漫画は、読者から大きな反響が寄せられた。

コミックエッセイ『しんどい母が、嫌いで好きで。』は、忍者ママさんのお母さんについて描いた作品。「毒親」の一言では語れない関係性を、お届けする。

今回は、初めて忍者ママさんが「ウチって異常なんだ」と自覚したエピソードについて。

■原作は息子、作画は母。異例のスタイルで漫画を執筆
まずは忍者ママさんの自己紹介から。

「はじめまして、忍者ママです。お仕事はグラフィックデザイナーと介護福祉士、お習字の先生と、三足の草鞋でやっています。また、長男のそうちと協力して、インスタでコミックエッセイを描いています。おばさんの日常とか、家族や愛猫のこと、これまでのドタバタな人生…とにかくいろいろ描いています。見てもらえるのがうれしくてコツコツ続けていたら、4年半も休まず投稿していました(笑)」

漫画を描き始めたきっかけとは、どのようなものだったのだろう。

「コロナの時期に当時大学生だった長男のそうちから、『漫画を描きましょう』と誘われたことがきっかけです。原作はそうち、作画は忍者ママという、異例のスタイルでやっています。家族で描いている人は、他にいないかも…?」
プロローグP1-1
プロローグP1-2
プロローグP1-3
プロローグP2-1


■「毒親だから縁を切る」という簡単な関係ではない
今回執筆する漫画のテーマを「毒親」にした理由について聞いてみた。

「毒親という強いことばを使っていますが、家族って『毒親だから嫌い』とか『縁を切る』という簡単な関係ではないと思っています。誰しも大なり小なり親に抱く不満を、飲み込んで生きているのではないでしょうか。とりあえず、みんなにわかりやすいテーマとして毒親という言葉を用いていますが、今回の連載を通して、その言葉以上のものを描けたらいいなと思っています」


最後に、この漫画で伝えたいことを教えてくれた。

「私の母はめちゃくちゃな人です。決していい母親ではなかったと思います。そんな母を娘の私がどう思っているのかを描いてみたくなりました。好きではないけど、嫌いにもなれない。そんなぐちゃぐちゃな関係を描いてみたくなりました。家族関係や人間関係に悩んでいる方に共感できるものになったらいいなといった感じです」


いい母親ではないと感じつつも、嫌いにはなれない。お母さんとの関係を赤裸々に描く忍者ママさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

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