2025年の東京E-Prixを前に行われたUPCXの記者会見に、マギーさんと岩橋玄樹さんが登場した。モータースポーツやファンとのつながりについて語ったほか、UPCXの“特別授業”にも参加。推し活の話題や、レースへの熱いメッセージまで飛び出したイベントの様子を、たっぷりレポート!
「Tokyo E Prix 2025 UPCX」記者会見に登場した、モデルのマギーさん(写真左)と、アーティストの岩橋玄樹さん(同右)
■CEO中野誠が語る、UPCXの革新性
会場にはまず、UPCX-Platforms社CEOの中野誠さんが登場。「フォーミュラEは、持続可能な未来を目指した世界最高峰のレース。私たちもこの大会の理念に共鳴して、スポンサーをさせていただくことを決めました」(中野さん)。
そのうえで紹介されたのが、UPCXという金融に特化したオリジナルのブロックチェーンプラットフォーム。「UPCXは、ユニバーサル・ペイメント・コーディネーテッド。世界標準時刻のUTC(ユニバーサル・タイム・コーディネーテッド)にちなんで名付けた名前です」と中野さん。
UPCX-Platforms Pte. Ltd. CEO 中野誠さん
このプラットフォームの特徴は、独自の基軸通貨「UPC」によって、法定通貨や暗号資産、ステーブルコインとの相互運用が可能になる点。電話番号やメールアドレス、自分の好きな文字列を使って送金できる「ネームアカウント」や、異なる通貨間での送金・受け取りもサポートしている。さらに、QRコードを用いた送金や請求、NFCによるタッチ決済、オフライン決済、マルチシグ承認、ハードウェアウォレットの活用など、多機能な金融インフラとしてのポテンシャルを持つ。
「送るだけでなく請求できる。しかも銀行口座やクレジットカードを持っていなくても、スマホとアプリがあれば世界中で“口座引き落とし”のような体験が可能になります」と語り、これまでのブロックチェーン技術にはなかった“実用性”が強調された。
■マギー&岩橋玄樹の“ガチすぎる”愛車トーク
UPCXの技術紹介のあとは、車好きなゲスト2人によるクロストークへ。マギーさんが車に惹かれたきっかけは、幼少期のカナダ旅行。叔母が真っ赤なジープを颯爽と運転する姿に、「女性が無骨な車を操るのがかっこいい」と感じたという。東京でスポーツカーに囲まれるようになってからは、レーシングカーやモータースポーツにも夢中になったとのこと。そんな彼女が最近納車されたのが、ポルシェのGT4 RS。
仕事で上京したときにフェラーリやポルシェを見て、“スポーツカーってかっこいい”と思い、モータースポーツにハマっていったと明かしたマギーさん
マギーさんの愛車は、ポルシェ718ケイマン GT4 RS PDK ヴァイザッハパッケージ / 【提供画像】
「サーキット仕様だけど、私は街中で走らせてます。日常でもワクワクしたくて」と目を輝かせる。さらに「この車を見かけたら、たぶん私です」と話し、まだYouTubeでも公開していない“特別な一台”に誇らしげだった。
一方、岩橋さんは「小さいころから車のおもちゃが大好きで、親もいろいろな車に乗っていたから、その影響も大きい」と明かす。18歳で免許を取り、最初に選んだのはマスタング。以来、アウディやベンツを経て、今はマクラーレン・アルトゥーラに乗っているとのこと。
アメリカでも「目立ちたい」と、愛車を選んだ理由を語った岩橋さん
【写真】岩橋玄樹さんと愛車「2022 McLaren Artura」のツーショット / 【提供画像】
「EVモードで静かに帰れるのが気に入ってる」と語る一方、「目立ちたい。自分のことを“トップスター”って呼んでるので、それにふさわしい車を選んでます」と笑いを誘った。アメ車やヴィンテージカーへの興味も語りつつ、カーライフへの愛が感じられるひとときとなった。
アメリカでこの車に乗っていたら目立つのでは?と聞かれ、「レインボーにしてもっと目立ちたい」と言う岩橋さんに、「これ以上?」と笑みを浮かべるマギーさん
■“特別授業”で深掘るUPCXとfanlinkの未来
会場に並べられた学校風の机と椅子。チャイム音が響くと、副担任となった国山ハセンさんの「起立!礼!着席!」の声で“授業”がスタート。
教室のようなセッティングで特別授業が始まった
担任役を務めるのは、もちろん中野さん。モニター画面を見ながら、UPCXの10の特徴を順に紹介していく。たとえば、チケットをブロックチェーンで発行することで改ざんを防いだり、量子コンピュータ時代を見据えたポスト量子暗号でセキュリティを強化するなど、未来を見据えた技術がぎっしり。
イベントで副担任を務めた、MCの国山ハセンさん(写真左)
「メールアドレスや電話番号で送金ができるという、すごく便利な機能を持っています」と中野さん。従来の暗号資産のように難解なアドレスを使わなくていい手軽さは、ユーザーにとって大きなメリットとなる。
そのほかにも、送金先からの請求を可能にするプル型ペイメント、複数人の承認で決済できるマルチシグ機能、インターネット接続がなくても使えるオフラインウォレット、NFCによるタッチ決済など、日常のさまざまなシーンで使える仕組みがそろっている。機能の紹介を重ねながらも、中野さんの語り口は終始フラットで丁寧。難しい技術の話も、自然と引き込まれるようなわかりやすさがあった。
モニターを見ながら授業が進められた。こちらはfunlinkの説明画面
講義がひと段落ついたタイミングで、国山さんが「偉いですね!生徒の2人はちゃんとメモを取っていて真面目」と声をかける一幕もあり、会場には笑いが広がった。
大切なことをしっかりメモしていた岩橋さん
続いて、生徒代表のマギーさんと岩橋さんによる質問タイムへ。
「決済スピードは?」とマギーさんが尋ねると、「1秒間に10万件。クレジットカードより速いです」と即答。「実績は?」と岩橋さんが聞くと、「世界水泳ブダペスト大会(2022年)で導入されました」と返答。また、マギーさんから「世界で広がったときに、生活にはどう関わるのか」との質問も。中野さんは「口座を持たない人たちにも、便利で安心な決済を届けたい」と力を込めた。
「これだけは聞きたい」と挙手をして質問する岩橋さん
授業のあとに、気になったことを質問する二人
授業の終盤には、UPCXと連携した「fanlink」の構想も紹介。ファンがアーティストやアスリートに直接“投げ銭”やオーダーができる仕組みで、「たとえば“母の名前を入れた目覚まし時計の音声を俳優にお願いする”といった依頼も可能かもしれません」と中野さんが紹介した。授業の締めくくりとして中野さんは、UPCXが目指すビジョンをあらためて語った。「UPCXは“社会実装できる初めてのブロックチェーン”を目指しています」。実生活の中で本当に使える技術として広がっていくこと、その可能性を伝えた。
マギーさんは、「fanlinkを使うことによって、もっと直接密にファンとつながることができるので、私も利用してみたい」と感想を語った
マギーさんは「授業を受けて、UPCXの将来の可能性だったりとか、実際に自分の生活にどのように使えるのかなっていうのをすごくよく理解することができました。今後、世界中でボーダーラインなく、皆さんが気軽に使える機能なのかなと思うので、どんどん広がっていくことが楽しみです」と笑顔を見せた。
fanlinkについて、今後、想定される使い方について質問した岩橋さんは、熱心に耳を傾けていた
岩橋さんも「このfanlinkは、投げ銭を通して、ファンとアーティストが本物のつながりを作れる、最高のプラットフォームだなって思いました」と語った。
■fanlinkで広がる“推し活”の現在進行形
代表質問のコーナーでは、fanlinkのような新しいサービスが登場する中で、日頃ファンと接するうえで大切にしていることについて聞かれた。
マギーさんはカメラに向け素敵な笑顔を見せてくれた
マギーさんは「やっぱり直接会う機会ってなかなかないので、InstagramのコメントやDMは全部チェックしています。その反応を見ながら、皆さんが見たいと思う写真を投稿したりしています」と語り、「こういうfanlinkを使うことで、もっと密にファンとつながることができるので、私も利用してみたいと思います」と期待を込めた。
ファンに向けて、“トップスター”らしく両手で手を振る岩橋さん
岩橋さんは、ライブでのファンとの接点に触れ、「コンサートの前日に“みんなどんな格好で来るのかな”、“どんなメイクかな”って想像するんです。そこからパフォーマンスに気持ちを込めて、幸せを届けたいと思っています」と話し、fanlinkがその想いをさらに広げてくれると述べた。
淡いピンクのワンピースを軽やかに着こなし、笑顔でフォトセッションに応じたマギーさん
次の質問は「最近の“推し活”」について。マギーさんは「やっぱりF1が好きで、世界各地のレースをフリー走行から全部見てます。もしfanlinkで“推す”なら、F2など下位カテゴリーで活躍する次世代ドライバーを見つけて一緒に応援できたらおもしろそう」と提案。
岩橋さんは「スポーツ全般好きで、今LAに住んでいてドジャースが本当に人気。ドジャースタジアムの土を買ったり、選手が実際に着てたユニフォームをオークションで落としたりするくらいハマってます」と笑顔で語った。
ベージュのダブルのスーツを颯爽と着こなしフォトセッションに臨んだ岩橋さん
ブロックチェーンとモータースポーツという一見異なる世界が、東京で交差した記者会見。UPCXが提示した“実生活で使える”ブロックチェーンの具体的な機能、そしてfanlinkがもたらす新しいファンとのつながり方。最前線の技術が、エンタメや応援のスタイルをどう変えるのか、その一端を感じさせる時間となった。
お台場を舞台に行われた「2025 Tokyo E-Prix」は、1週末2大会のダブルヘッダーで開催。第8戦では、雨という予想外のコンディションの中、ストフェル・バンドーン(マセラティMSGレーシング)が14番手スタートから逆転優勝を果たした。続く第9戦では、オリバー・ローランド(日産フォーミュラEチーム)がポール・トゥ・ウィンを決め、母国でニッサンにとっての記念すべき初優勝をもたらした。
フォトセッションの様子。写真左から、マギーさん、中野誠さん、岩橋玄樹さん
取材・文・撮影 = 北村康行
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