「トーストはもっとカリカリがいい」「味噌汁の味が…」朝から夫の発言で食卓が凍る!?別れそうで別れない夫婦に1.2万いいね【著者に聞く】

「トーストはもっとカリカリがいい」「味噌汁の味がおふくろと違う…」と文句をいう旦那。妻がこれが好みだと言っても、「トースト入れるの、ちょっと時間ズラせばよくね？一日の始まりだろ」と譲らない…。余計な一言で夫婦ゲンカが絶えない2人。なのに離婚しないのは、なぜ？のんた丸孝(@nontamaru)さんの創作漫画『別れそうで おそらく別れない夫婦』を紹介する。


■ケンカばかりの夫婦。別れそうで別れない…夫婦のことは夫婦にしかわからない!?

ある日の朝ごはんで、「トーストはもっとカリカリの方がいい」という夫。それに対して妻は静かに舌打ちし、「私はそれくらいが好きなのよ」と言い返す。すると夫は、「トースト入れるの、ちょっと時間ズラせばよくね？一日の始まりだろ」という。妻は反論とばかりに、「あなたがいれるコーヒー、ちょっと濃くね？」と言い返し、朝から一触即発のピリついた空気が漂った。

また別の朝。「あのさ、ずっと思ってたんだけど…この味噌汁」と、話し始めた夫。「おふくろのと違うんだよな」と、続く。妻は「言ってはいけないデンジャーワードぶっ込んできやがったな!!」と大激怒。

その後、言いたいことを言い合うすざましい夫婦ゲンカが勃発する。しかし、言いたいことを言い合っているうちに少しずつ歩み寄っていくのが、この夫婦の特徴。スピード感のあるジェットコースター展開に加えた「なんだかんだ、仲良しかよ」という着地点に1.2万のいいねが集まる(2025年5月8日時点)。

■別れそうで、「おそらく」別れない夫婦の制作のきっかけ

今回は漫画家・のんた丸孝さんにインタビューしたところ、4コマ漫画を描いてくれた。

――『別れそうで おそらく別れない夫婦』タイトルもぴったりですね。「おそらく」という部分がキモだと思うのですが、本作を描くきっかけは何だったのでしょうか？

仕事の合間にⅩ(旧Twitter)にラクガキをアップするんですが、「これラクガキじゃもったいない」というのがたまに出てきて、仕事でもないのにそれをページものに仕上げて描きたくなるんです。軽い病かと思われます(笑)。この漫画もその1本です。反応が大きいのも小さいのもいろいろですが、これはよく読んでもらえた漫画です。「おそらく」を入れたのは、この漫画で描ききれていない2人の日常が見えるかなという思いで入れました。おそらく…別れないと思います。

――ちなみにタイトルはあとから考えられたのでしょうか？

この漫画のタイトルはネームを起こしながら浮かびました。2人のキャラと関係性、そしてエピソードを考えながら「ああ、これいんじゃね」と決まりました。

――「こういう夫婦いる」という読者コメントもありましたが、夫婦が長く続く秘訣は何だと思いますか？

それは…、私が…聞きたいです!!

――言いたいことをズバズバと言える夫婦もいいですね。それでも続く関係が楽なのかもしれません。本作の続編の予定はありますか？

妻：「それよ。どうなのよ」
夫：「はっきりしろ!!」
著者：「…おそらく」
夫：「別の四コマばっか描いてんじゃねーぞぉ!!」
妻：「おそらくどっちなのよ!!ネタなら出すわよ!!」
著者：「時間ができればまた」

――現在、執筆中の作品はありますか？

ツイ廃(＝「Twitter廃人」の略。Twitter(現X)に没頭している、利用頻度が多い人のこと)なので、ほぼ毎日何かしらアップしていますが、本業は漫画描きです。LINEマンガほかにて、連載していた女子相撲漫画『おすもん』が完結しました。興味が出ましたら、Ⅹやnoteを覗いてみてください！


「おそらく別れない」理由は、インタビューでのんた丸孝さんの言う「描ききれていない2人の日常」がキモ。コロナ禍での2人の関係性を描いたのが『くまとメガネの在宅ライフ』という作品だ。本音を言い合え、そこに思いやりがあり、許しあえる関係ならば最強なのかもしれない。

取材協力：のんた丸孝(@nontamaru)

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