
会いたかった猫に会えるのなら、どんな形でもいいから会いたい! / (C)万福
数年前に不慮の事故で死んでしまった猫・ブレッキーは、お風呂のお湯を飲むのが好きなおばあちゃん猫だった。これはこの漫画の作者の万福さんが久しぶりに実家に帰ったときの話。今でもブレッキーがいないことが信じられない万福さんの身に、ちょっと不思議でやさしい怪奇現象が待っていた。
テレビ番組の企画でエピソード漫画を描いたこともある万福さんの「うちの猫の話」を紹介するとともに、万福さんが体験した不思議なエピソードについて話を聞いてみた。
■お風呂に現れた影…愛猫ブレッキーとの不思議な再会
「ブレッキー」という名前は「カ●カンブレッキーズ」が由来だという / (C)万福
母が不思議なことを言ったが特に気にしてなかった / (C)万福
うちの猫の話_p003 / (C)万福
万福さんがお風呂に向かうと、母親が不思議なことを言った。「ブレッキーがくるよ」。ブレッキーとは数年前に不慮の事故で亡くなった飼い猫で、お風呂に入っているといつもお湯を飲みに来るおばあちゃん猫だった。母親の言葉はあまりにも自然で、ブレッキーが今でも一緒に暮らしているかのようだった。
万福さんが湯船に入っていると、ドアのすりガラスの向こうに小さい影が現れた。そしてその影はブレッキーに見えてきた。かつて可愛がった愛猫の存在を感じながら、万福さんはどこか優しい気持ちになったのだった。
「ブレッキーがくるよ」と声をかけた万福さんのお母さんは、以前にもブレッキーを見たことがあったのだろうか。「母には霊感があるので、私よりもしっかり見えていたのかもしれないです。しっかりは見えなかったけど私には見えないかも…と思っていたので、めちゃくちゃうれしかったです。会いたい気持ちが繋がったのかな~と!」と万福さんは語った。
亡き愛猫、ブレッキーについて「ブレッキーは“The猫”という感じのマイペースでツンデレな猫でした。実家には犬もたくさんいたのですが大型犬にも物怖じせず、『はいはい~』ってかまってあげる、とにかくやさしい性格でした」と語った。
同じく猫を飼っている読者から、共感の声が届いていることについて「そう言ってもらえるとうれしいです。犬や猫を飼っていたり動物が好きな方に届いてほしかった話なので!『読んで泣いたよ』って言ってくれる友達までいて、描いてよかったなと思った作品です」と話した。愛猫との切ない再会は、動物好きな読者の共感をさらに集めるだろう。
取材協力:万福