
ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagram(@yuppe2)で、エッセイ漫画を描いている漫画家のゆっぺさん。今回は、電子書籍が発売されたばかりで注目を浴びている「無能クズ上司への逆襲 32歳シンママはブラック職場から逃げ出したい」について、作者のゆっぺさんに話を聞いた。
「チーフだろう」が面倒な仕事を押し付けるためのキラーワードに!?
本作では、ゆっぺさんが実際に体験した「ブラック職場」での出来事が描かれている。一人娘を持つシングルマザーのゆきは、昔の職場の上司・折川からのスカウトで「給料は(今働いているところの)1.3倍出す」という好条件に惹かれて転職。だが、スタッフや客に暴言を吐いたり、悪いことはすべて人に押し付ける…など、傍若無人な折川に嫌悪感を感じるように。そんなある日、折川はゆきを「チーフ」にすると言い出す。役職手当をくれるからと引き受けたものの、それによってクレーム対応など、折川が面倒な仕事を押し付けられるようになってしまい…。
客のクレーム対応も、なぜか「チーフ」のゆきの仕事に!?
面倒な仕事を押し付けるための「チーフ職」なの!?
■作者のゆっぺさんに話を聞いた
ゆっぺさんに「無能クズ上司への逆襲 32歳シンママはブラック職場から逃げ出したい」について、話を伺った。
――お子さんを育てながらのブラック職場だったと思うのですが、育児や家事との両立はどのようにされていたのでしょうか?何か工夫されていたことなどがあれば、教えてください。
うーーーーん。敢えて言うなら「効率よく動く」ですかね。よく「急ぐ仕事は忙しい人に頼め」って言いますが、当時はいかに段取りよくこなしていけるかを常に考えていました。逆に、スムーズにいかないとイライラしたり焦ってしまっていたので、余裕を持つことも大事だなと思いました。今でも無駄な時間を作りたくないっていう気持ちが心の中にあって、予定外のことがおこって自分の作業時間が削られたりするとイラッとします(苦笑)。
家族も応援してくれたから頑張れていたというゆっぺさん
――ブラック職場から脱却された今、ゆっぺさんのお仕事についてのこだわりや、大事にされていることがあれば教えてください。
今までは、どんな場所でも一生懸命やる!がモットーだったのですが、それにプラスして「楽しみながらやる」というのもとても大事だなと思います。仕事って思うようにいかないことのほうが多いと思いますが、すべてに意味があることなんだと思えば頑張れるかなって。でも、つらいだけの仕事ならさっさと逃げることも大事!無理をし過ぎない!これも超大事!
――日々お忙しくされていると思いますが、ゆっぺさんの今の息抜きは何ですか?
心から打ち解けることができる相手と、おいしいご飯を食べながら気の済むまでおしゃべりする!これがなくなったら、ゆっぺ生命は終わるかもしれません(笑)。
近年は企業のホワイト化が進んでいるとはいえ、まだまだ存在する「ブラック職場」。本作で描かれているエピソードは、まさに「こんな人いる!」「うちの上司と同じ!」など共感する人も多いはず。パワハラやモラハラへの対応法なども参考になるので「無能クズ上司への逆襲 32歳シンママはブラック職場から逃げ出したい」をぜひ読んでみて。
取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)