
いわゆる“死亡フラグ”にスポットを当てた 『〇〇で死ぬタイプの体育教師』 シリーズの作者・酒井大輔(@sakai0129)さん。先日、ヤンマガwebでの連載が終了し、2024年1月18日には最終巻となる『ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~(7)』が発売された。今回、最終巻となる7巻の発売を記念し、酒井大輔さんのインタビュー記事を掲載。“モブキャラとして真っ先にヤラれがちな体育教師”を主人公にした理由や、SNSに漫画を投稿することのメリットなど、ゴリせんの「原点」について振り返ってもらった。
■創作ルールは「ゴリせんが蹴ったり叩いたりしない」こと
2021年6月にスタートした「真っ先に死ぬタイプの体育教師」シリーズ。SNS(当時はTwitter)での反響について酒井さんは「正直1000いいね!いけば万々歳と思っていたので、5万いいね!を超えたときは驚きました」と振り返った。また、リプライの数の多さにも驚いたようで、最初はネタがウケたのかと思っていたが、実際はゴリ先に関する反応がほとんどだったようだ。「フォロワーさんたちがゴリ先のキャラの掘り下げをしていて驚いたのと同時にうれしかったです」と酒井さんは述懐した。
いわゆる「死亡フラグ」や典型的な「伏線」を逆手にとるという“アイデア”の源泉について聞くと、「過去、恋愛漫画に登場するモブキャラを主人公にした漫画を描いていて、モブキャラとか脇役に魅力を感じてしまう」とコメントした
死亡フラグに関しても「自分は絶対的な強者」と思っている悪役が困惑・狼狽する姿に魅力を感じるようで「ツンツンしている女の子がデレる瞬間みたいな感じ」と笑顔で話してくれた。
また、キャラづくりのポイントについては「ゴリ先の言動にルールを設けています」と、創作の舞台裏を披露。
「ルールは何個かありますが、1番大事にしているのは、ゴリせんが“蹴ったり叩いたりしない”です。ただ、うっかり敵を潰しちゃうこともありましたが…(苦笑)」
SNS漫画から商業誌連載へのステップアップ。そして、SNS漫画で夢を叶え続ける酒井さんの今後の作品にも期待したい。
画像提供:酒井大輔(@sakai0129)