サイト内
ウェブ

NGT48小越春花が劇団鹿殺しの舞台に出演「『あれ、誰?』と言われるくらい変わった姿でステージに立ちたい」

  • 2024年1月26日
  • Walkerplus

NGT48の次世代エース、小越春花が2024年2月29日(木)から東京・新宿シアタートップス、3月15日(金)から兵庫・アイホールにて、上演される舞台「OFFICE SHIKA×新宿シアタートップス『9階団地のスーパースター』」に出演する。2010年に上演された劇団鹿殺し・丸尾丸一郎氏の代表作「スーパースター」のセルフリメイクとなる本作で、小越が演じるのは主人公・星川輝一(ぴかいち)の幼少期=ピカイチ。初の少年役に挑む小越に意気込みを聞いた。

■「今回の舞台は、また課題が大きくなっているし、新しい壁が目の前にそびえたっています」

――劇団鹿殺しへの参加は2022年に上演のOFFICE SHIKA MUSICAL「私は怪獣 -ネオンキッズ Live beat-」以来、2度目となりますね。

1年2カ月くらい前ですよね。なんかあっという間ですごく不思議な感覚です。

――透明感のあるお芝居がとても印象的でしたが、今回はそれを経ての抜擢。出演が決まったときはいかがでしたか。

お話をいただいたときは、すごくうれしい気持ちと私で大丈夫ですか?という期待に応えられるかなという気持ちが半々でした。「私は怪獣~」が初舞台でしたが、こんなにも自分って変われるんだって思えた時間だったので、また丸尾さんが演出を手掛ける舞台に参加させてもらえるのはすごく光栄だなと思いました。

でも、やっぱり今は不安な気持ちでいっぱいです。初めての男の子役だし、関西弁だし。上演期間も長いし、兵庫県でも公演があって。私にとっては初めての挑戦ばかりで大丈夫なんだろうかと考えてばかりです。初舞台のときも不安でしたけど、また課題が大きくなっているし、新しい壁が目の前にそびえたっています。

――経験を積んだことによって新たな不安が出てきてしまった、という感じですね。

そうですね。ここ最近、お芝居に触れる機会も多かったから、余計に不安に感じているのかもしれないです。ほかのお仕事のことを考える暇がないくらい、お芝居に向き合っている時間が多いんですよ。本当にお芝居って難しい。「これ私できないな。でも頑張ろう」と繰り返している感じです。

――今作で演じるのは、主人公となる星川輝一(ぴかいち)の幼少期=ピカイチ役。初めての男の子役ですが、どんな風に臨もうと思っていらっしゃいますか。

前回の舞台(「私は怪獣~」)の役は自分と重なる部分が多かったんですけど、今回は全然重なる部分がないので、稽古場に入ったら自分を捨てるというか、キャラクターに入り込んでいかないといけないなと思っています。

小越春花として生きているときは、そんなに喜怒哀楽を出すタイプではないんですけど、今回の役は喜怒哀楽も激しいし、たたずまいからまったく違うので、とにかく自分を抜いてピカイチくんになりきる必要があるなって。幼少期役なので、めちゃくちゃ小さいときから中学生くらいを演じることになると思うんですけど、「あれ、誰?」と言われるくらい変わった姿でステージに立ちたいと思っています。

――小越さんが演じているとわからないかもしれないですね。

そうですね。「あの役、小越春花だったの?」と言われるのが目標です。私のファンの方もわからないくらいを目指して演じ切りたいです。

――自分と重なるところがない、と言われるくらいまったく違うキャラクターとのことですが、共通点もまったくない感じでしょうか。

共通点というよりは、共感できるところはあるな、と思っています。やっぱり天才っているよな、とか。ピカイチくんは、周りの人を見て「なんでこんなにすぐにできるんだろう」「生まれ持ったセンスがあるのかな」とか思うような子なので、その気持ちはわかりますね。

そういう星を持っている人がいるけど自分は持っていない、というようなところとか、めちゃくちゃ共感できるなって。自分のどんくささを認めながら、自分の世界を広げていこうとする感覚はわかるので、そういったところから役に近づいていこうと思っています。あとは、お稽古場で丸尾さんや皆さんと一緒に作っていきたいです。

――お稽古で役がどのように変化していくのか、も楽しみですね。

実は私、ほかのお仕事との兼ね合いで皆さんより遅れて稽古に参加する予定なんです。もうどうしようって焦っています。前回の舞台で稽古に途中参加された俳優さんがいらっしゃったんですけど、その方は舞台経験も豊富で本当にスーパーマンみたいな方だったので、稽古に途中合流ってそういう方がやるものじゃないの!?って。

でも、人生そういう試練みたいなものがある方が成長すると思っているし、それがあるからこそ自分が変われるのかなとも思うので!そうやって自分を追い込んだ結果、どんな世界が見られるのかなという期待もあるんですよ。ここで変わらなくちゃどこで変わるんだっていう気持ちもありますし、それがグループの貢献につながったらいいなとも思っています。

■「ワークショップでは、演技に対する考え方がまた変わりました」

――春には映画への出演も決まっています。

ワークショップ兼オーディションで出演者や役が決まるという企画だったので、その期間は本当に大変でした。ワークショップでは、演技に対する考え方がまた変わりました。演技とは何か、ということを改めて突き付けられたというか。毎日「もうできない……」と思いながら帰宅して、また次の日気持ちを切り替えて、というのを繰り返して自分なりに役を考えていくという感じで、学んだことがたくさんありました。

でも、学ぶことによって難しさを知って、現実を知って。めちゃくちゃ落ち込んだときもあったんですけど、お芝居の世界に近づけたのかなという感覚もあって。吸収が多かったです。

あと、同年代の方とご一緒できたことも刺激になりました。あんまりメンバー以外で同年代の方と絡むことがなかったので、初めての感覚というか。みんなの前でお芝居することもあったんですけど、めちゃくちゃ緊張するし、不安だし。みんなのお芝居を見て「すごいな。それに比べて私は……」という気持ちにもなっちゃうし。ワークショップは挙手制のことが多かったので、積極性のない私にはつらいところもあったんですけど、お芝居だけじゃなくて、人間として足りないところにも気づかされて。メンタルも強くなった気がします。

――大きく自分のなかでいろんな変化があったといった感じですが、2024年はお芝居に関しても大きく飛躍する年になりそうですね。

飛躍する年になるといいなぁ。舞台の稽古が始まったら、何回も壁にぶつかると思うんですよ。でも、そこにちゃんと向き合って乗り越えることができたらまた違う自分になれると思うので、一生懸命頑張りたいです!

――先ほど、グループに還元したいという言葉もありましたが、NGT48は中井りかさんや本間日陽さんと中心メンバーの卒業が続いています。次世代エースとして期待される小越さん的には、今後どんなグループにしていきたいと思っていますか。

ついに私たちが引っ張っていかないといけないときが来たなと思っています。危機感もありますけど、今は入ってきてくれた3期生や4期生たちに“ここじゃなかった感”を持ってほしくないし、それを絶対感じさせたくないという気持ちが強いです。NGT48でよかったと思ってほしい。アイドルやりたいと目を輝かせてきてくれた子たちに、こんなこともできるんだよ、ということを私も見せていきたいですね。

もっとファンの方を増やしたいという想いもありますし、NGT48の知名度を広めるための活動に力を入れていきたいなと思っています。私の舞台や映画への出演も、NGT48の名前を広める活動の一つになればいいなという気持ちです。

――では、最後にメッセージをお願いします。

最近、私は劇場公演に出ることができていないので、ファンの方に「はるるんに劇場出てほしい」と言われることも多いんですけど、私も自分がアイドルをしている時間がすごく好きなので、劇場に出られないのがすごく寂しいです。メンバーのSNSに「公演ありがとうございました」って写真があがっていたりすると羨ましい気持ちにもなるし、東京のホテルで一人台本と向き合っていることに孤独感を覚えたりするし(笑)。

でも、今はお芝居というまたちょっと違う世界で新しい挑戦をしていて、それはすごくありがたい環境にさせてもらっているなとも思っています。劇場公演に出るのは少し先になりますが、それまではお芝居をしている私、アイドルとはまた違う一面を見せられると思うので、それを楽しみに応援していただけたらうれしいです。

撮影・取材・文=野木原晃一

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.