
ペットと共に暮らしている人なら一度は抱く「もしペットの言葉がわかったら?」という思い。特に気まぐれで何をするかわからない猫を飼っている人は、その思いをより強く感じていることだろう。そんな「もしも」の話を漫画にしたかっく(@cak221)さん作品「言葉の壁と猫」が、SNSを中心に多くの反響を集めた。今回、本作を手掛けたかっくさんにインタビューを敢行。制作の裏側や反響への思いなどについて語ってもらった。
■「本当に家族になっていく過程が尊いものなんだと考えています」
自身も保護猫を飼っているというかっくさんだが、「まさに、私自身が保護猫と一緒に暮らし始めて芽生えた感情を詰め込みました。心配になったり困らせられたりすることも多い反面、それ以上に大きい愛しさや嬉しさといったポジティブな気持ちを貰っていて、こればかりは猫と暮らさないと分からないことだったなと思っています」と、一緒に過ごしているからこその感情が作品に色濃く反映されているそう。
「こんなふうに言葉が伝わったら…」と感激する読者の声も数多く上がっていたが、かっくさんは「そうおっしゃって頂けると嬉しいです。言葉が分からないからこそ、人間が猫の気持ちを察してあげるという営みが発生するんですよね。
元気がなさそうな時は心配になるし、ニャーニャー鳴いている時は何を訴えてるのか知りたいし…。言葉が分かるのが一番ですが、分からないからこそ日々一番近い場所で暮らして、表情をよく見てあげて、何を言いたいのか分かるようになるまでの中で、本当に家族になっていく過程が尊いものなんだと考えています」と、「わかろうとすること」の大切さについて思いを明かした。
取材協力:かっく(@cak221)