はじめての発達外来へ…不安の中、日々感じられる息子の成長は、悩みを超えるほどの喜びに【漫画の作者に聞く】

  • 2023年10月4日
  • Walkerplus

まるさん(@shishishishimr)は、フリーデザイナーの仕事に加えてパートでも奮闘するシングルマザー。彼女のコミックエッセイ「シンママのはじめて育児は自閉症の子でした」は、自閉症と軽度知的障害をもつ息子・リュウ君との日常が描かれている。

初めての育児に忙しい毎日を送るある日、幼い息子が発達障害である可能性を指摘される。息子の成長への不安や戸惑い、悩みがあふれ出す。だが、そんな親の苦しみをよそに、息子はゆっくりと確かに成長していく…。

SNSでも話題となっている本作から一部を抜粋・編集し、まるさんのインタビューとともにお届けする。ここでは、初めて発達外来を訪れたときの話を紹介。

まるさんは、以前心理士さんに言われた「発達外来にかかってみては」というアドバイスに従い、訪れることにした。発達外来とは、病院で特に発達障害児を専門に診る外来のこと。

まだ発達障害と確定したわけではないと、かすかな望みを持っていたまるさん。だが面談の結果、ただの言葉の遅れではなく発達障害の可能性が高いことを医師から示唆された。世の中の発達障害への理解は広がりつつあるから、と思うことでまるさんは無理矢理自分を納得させる。

発達外来で先生から伝えられた当初は悩むばかりだったが、1年間でリュウくんの成長も目に見えるようになってきた。まだ落ち着きがなかったり、言うことを理解してくれないこともあるが、できることが少しずつ増えてきたのは大きな心の支えになる。発達外来を勧められたときの最初の印象と現在の心境について、まるさんに詳しく聞いてみた。

■常にポジティブというわけではないが、喜びも増えてきた
「そもそも発達外来という科があることを、そのとき初めて知りました。そのため、『療育にも行って、さらに病院にも連れて行かないといけないんだ、忙しいな…』と思っていました」と回想。

リュウくんの成長に対して喜ぶまるさんの姿も非常に印象的。「子供の発達の遅れは、悩んだり落ち込んだりすることが本当に多いです。私も常にポジティブに考えられるようになったわけではないのですが、発達の遅れがある息子と常に一緒にいると『これができるようになった!』『言えるようになった!』といった発見の喜びがものすごく大きくて、悩みを超えるときがあります」

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