急に特定の服を拒否するようになった男児、着たいのは「かわいい」服!微笑ましくもピンチな子供服事情に共感【作者に聞く】

  • 2023年7月2日
  • Walkerplus

「それじゃないやつがいい…」幼い我が子が突然、服にこだわりを示すように!話をする中で「かわいいのがいい」と判明するも、母親はそこに一筋縄ではいかない“ピンチ”を悟り…。
毎日着る「子供服」にまつわる、微笑ましくも悩ましい体験談を描いた漫画に「分かります」「男の子服の悩みどころ」と、Twitter上で7500件の「いいね」とともに共感の声が集まっている。作者のるしこ(@39baby_com)さんに、作品に描かれた子供服の悩みについて話を聞いた。


■息子が嫌がる服の理由は何?導き出した答えで新たな問題発覚…
家族の日常を中心に描くコミックエッセイがSNS上で人気を博し、「今日のぽよるし(1) 君に恋して きみが生まれて」(ぶんか社)や「だれかのやさしさに、今日も救われてます るしこの子育て日記2」といった単行本も刊行している漫画家のるしこさん。今回取り上げるのは、6月にTwitterに投稿されたエピソード「お洋服ピンチ」だ。

4歳になったるしこさんの息子は、近頃特定の服を着たがらないようになっていた。その日着る服の候補を並べてその中から選んでもらうことで大きなトラブルにはなっていないものの、これまで着るものにこだわりがなかっただけに、るしこさんは変化の理由が気になっていた。

息子の答えは「それだとなんかおともだちのやつのばれてる」と、なかなか意味するところがわかりかねるものだったが、少なくとも本人なりの明確な理由があってのことだと捉えたるしこさん。手元にある情報を頼りにその理由を推理しようと試みた。

子供が着るのを嫌がっている服は、どれも売り場で本人がこれと選んだもの。そして、息子がよく遊んでいる友達には女の子が多かった。

そこからるしこさんは「もしかして『かわいい』のがよい…?」と質問。その問いに「そう!そーいうことなんです!」と息子も満足げで、ひとまず嫌がる服の謎は解決に至った。

が、本当の問題はそこから。「そうかあ~~~」とるしこさんが想いを馳せるのは、男児服売り場の光景。そう、小さな男の子向けの服と言えば子供に人気の恐竜や乗り物の絵柄、そして色も青・黒・緑といった暗めの配色が多いもの。「かわいい服」をどう見つければいいのかという問題は未解決なままなのだった……。

■「カッコいいけどイカツイ」「なんで暗い色しか」共感集まる男児服事情
言われてみれば確かに悩ましい、男児の服装にまつわる困りごとを描いたエピソード。読者からは「男子の服ってカッコいいけどイカツイんですよね」「なんで暗い色しかないのか…」と同調するコメントや、息子の希望に沿うような服を取り扱う店やブランドのアドバイスが多く寄せられた作品だ。

るしこさんによると、これまでは「朝、親が出すままにいろんな服を着ていました」と、着る服には無頓着だったという息子さん。「息子と一緒に買いに行くこともあるし、わたしだけで買うことも、親戚・友人からいただくこともありました。これまでは特に好みというものがハッキリしておらず、乗り物が好きなので乗り物柄が多くはありましたが、だからといってほかを嫌がったり『今日は絶対コレ!』のようなこだわりもなく……」と振り返る。

それだけに、着たい服が「かわいい服」とわかったときは「いつもの子供服売り場の男の子コーナーではかわいいものは全然見かけないので、『こりゃ調達が大変だ!』とまず思いました」と、リクエストを叶えるうえでの男児服事情の難しさを感じたという。

親とすれば、悩みの種とは言え「友達の影響で好みが変わる」という、確かな成長も感じるこのエピソード。るしこさんは反響について「『このお店にならあるよ!』という返信が多くてすごくうれしかったです。大変助かります…!」と感謝を述べる。

それとともに、「同じように淡い色やかわいい柄が好きな子もいるよな、という思いもありました。かわいいのがいいんだなと判明してからは、わたしだけで女児服コーナーで着られそうなものを探して購入しています。が、本人を連れて行きづらいのが難点です。買いやすい価格帯で、男児も着られるパステルカラーやかわいい柄の服が一緒に選べたらいいなあと思います」と、親としての本音を教えてくれた。

取材協力:るしこ(@39baby_com)

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