
TwitterやInstagramなどで、日雇い漫画など日常の風景を発信している柿ノ種まきこさん(@kakinotane_m)。2023年3月には初の著書となる「アラフォーまきこのごゆるり家事」を上梓して話題を呼んでいる。
どこか丁寧な雰囲気も感じる柿ノ種さんの作品の一部を、本人のコメントと共にお届けする。今回は離乳食のお話。通常のご飯を作りながら離乳食も作らないといけないなか、まきこさんが考えたお手軽術とは。
■炊飯器を活用した「カンタン離乳食」
離乳食に関するイメージ、実際にやってみると相当違いました。産前は無理せずベビーフードを活用しようと決めていましたが、結構お値段がするんですよね。気に入らなかったらひと口で手を付けなくなることもありましたし、もったいないなと思って自分で作るようになりました。最初は野菜をそれぞれ茹でて、すりばちですり潰す…という離乳食本にあった方法で作ってみましたが、工程の多さに早々に断念しました。
赤ちゃんが食べる量は少ないから簡単だろうと思っていましたが、衛生面とか粘度とか気にしなければいけない分、普通の料理より大変なのでは…と気付きました。
「カンタン離乳食」は、もともと炊飯器でスープや煮物を作ることが多く、野菜や肉がとろとろになって美味しいことは知っていたので、色々な野菜を味付けせず炊飯器で火を通したら、離乳食に活用できるのではと考えてやってみたのがきっかけでした。
炊飯器だと均一に根菜類はとろとろ、ジャガイモはホクホクに火が通るので、自分で茹でるよりも硬さなど気にする必要がないので楽です。いろんな食材をポイポイ入れてスイッチを押すだけなので、新しい食材にも気軽にチャレンジできます。仮になごみが食べなくて残ってしまっても、そのままドレッシングをかけて温野菜サラダにし大人の食事にスライドすることができます。炊飯器に残った野菜が煮溶けた汁はコンソメを入れてスープにしたりています。
子供が離乳食を卒業した現在は、肉じゃがやポトフなど主に煮込み料理を時短で作りたいときに炊飯器を使っています。野菜をかなり大きく切ってもきちんと柔らかく火が通るし、スイッチを押すだけで火加減を気にする必要もないので時間がなくバタバタする夕食前に助かります。調理後も保温されているので、温め直さなくても熱々の料理をすぐ食べられるのも便利なポイントです。