サイト内
ウェブ

不運な男が「幸運者」に転生したら…まさかの波乱万丈な展開に?前世を乗り越える“最強男”の成長譚が累計20万部突破!

  • 2023年6月2日
  • Walkerplus

ツキがまったくない人生を歩んだ末、工事中のビルから鉄柱が落ちてきて死亡という不運な最期を迎えた男がいた。

しかし気が付くと彼は、商店街の福引を引くようにガラガラを回し、転生する世界を決めさせられる。死者を導く謎の“生死案内人”に「流石の『運』の持ち主です」と言われた男は、異世界の赤ん坊に転生する――。

※2023年5月26日掲載、ダ・ヴィンチWebの転載記事です


異世界転生ストーリー『不運からの最強男』(中林ずん:作画、フクフク:原作/スターツ出版)は、小説投稿サイトで原作小説が発表され、ほどなくして商業小説と本稿で紹介するコミック版が同時に出版となった話題作だ。2023年4月時点ではシリーズ累計20万部(小説とコミックの紙・電子書籍合算)を突破。このコミック版は女性にも人気が高く、全巻重版がかかった、グラストCOMICS最大のヒットシリーズとなっている。

ジークベルトと名付けられた転生男は、異世界では生まれつきチートな能力を身につけていた。ただ本作は主人公が無双しまくって、それで“めでたしめでたし”というストーリーではない。

彼の新たな人生も、けっしてイージーモードではなく、前世の記憶をもったままの少年として異世界で前向きに、しっかりと成長していく物語なのだ。

本稿では、おまけ漫画とフクフク氏書き下ろし小説も収録した1巻の内容を紹介していく。

■チート能力がもたらすのは幸運?不運?転生少年は家族の幸せを守りたい
不運すぎた人生を終え、転生したジークベルト。その新しい家族は、前世で不運だったとは思えないほどに温かかった。

この世界では不運でない平穏な日々が過ごせる……と喜んだジークベルト。しかし彼はチート級の能力を持っていた。普通ではありえない魔法の上級属性をコンプリートしており、それを確認できる「鑑定眼」という特別な能力を持っていた。この世界では魔法の才能がある貴族の子供は、家族と離れて魔術学校へ入学しなければならない習わしだったのだ。家族は悲しむし、彼も平穏な人生を歩めない。転生できたこともチート能力も幸運ではあるが、それでもやはり不運は健在なのか――。

そこで転生時につけてもらった“特典”によって、技能「隠蔽」を手に入れ、魔法のステータスを隠し通すことに成功した。だがここで2つのことが発覚する。魔力量の多さと、運の強さだ。特に後者のステータスは“神に愛された”と言われる希少な存在「幸運者」のそれであった。これらはジークベルトの家族の間だけの秘密となる。

ただジークベルトはこの世界に来てから「幸運者」になったわけではない。実は前世では、何者かに運のステータスがマイナスに書き換えられていたことが判明する。いったい誰が何のためにやったのか。

そんな彼を思いがけない悲しい出来事が襲う。さらに自分のことを憎むある人物が登場する。幸せな家庭の歯車が狂い始め、家族はそれぞれ別の方を向くことに。幸運な時間は長く続かなかったのだ。神に愛された「幸運者」なのに……。

ジークベルトは二度と後悔しないため、大切な家族を守るために、魔法の研鑽を始める。もともと並外れていた魔力を生かして魔法を磨き、逆境に立ち向かっていくのだ。

■幸運を生かして自らの手で運命を変える!最強男の成長譚
ジークベルトが転生した世界の「幸運者」には言い伝えがあった。幸運がチャンスを引き寄せる。これをつかみ取ることができれば願いが叶い、神にも成る――。

『不運からの最強男』は運のなかった男が、幸せな世界で生き直す物語だ。今のところ世界を救うような大げさな物語ではない。ジークベルトは自分を愛してくれる家族と平穏に生きたいだけだ。しかし前述の通り、それは簡単ではなかった。

「幸運者」は何もしなくてもすべてがうまくいく、わけではない。言い伝えの通りチャンスを引き寄せるだけ。だがチャンスはあくまでチャンスでしかない。そのチャンスをつかみ取って生かし、願いを叶えられるかは自分次第なのだ。つかみ取るには知恵や勇気や努力がいる。

繰り返しになるが『不運からの最強男』は、主人公が幸運で能力が高いだけの物語ではない。そのような作品も読んでいてスカッとするだろうが、本作はいくつかの謎と彼の成長が丁寧に描かれているのが魅力なのだ。

ジークベルトは家族を守り、幸せになるという願いを叶えられるのか。ぜひ1巻から確かめてみてほしい。

文=古林恭

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.