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投資話に騙されて2億円の借金!?人生をやり直すために夜逃げしたスタッフの実体験【作者に聞いた】

  • 2023年4月18日
  • Walkerplus

子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれ、今回紹介する漫画も2400いいねを超える人気漫画家だ。今回は、Twitterに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第15話を紹介するとともに、著者に夜逃げ屋で働くやりがいなどについても詳しく聞いた。



ある天気のいい日、宮野とデンゾウさんは浜辺に座り、宮野は依頼者の大崎さんの依頼料を肩代わりしていたことを打ち明ける。デンゾウさんならきっと、自分の気持ちを理解して優しい言葉をかけてくれると期待していたのだ。

デンゾウさんは「かわいそうに。ほんま気の毒やったな」と声を掛け、「ところで、大崎親子の名前、なんやったけ?」と突然話し出すではないか。予想外の言葉に驚いた宮野は動揺すると、「母親の出身地は?」等と次々に大崎親子の素性について質問してくる。

デンゾウさんの質問に対して、「そんなの知るわけないじゃないですか」と正直に答える宮野。すると、「でも、金を貸すなら知ってて当たり前のことばっかりや」とデンゾウさんは話し、「あの依頼者も悪いけど、君にも非がある。僕はそう思うで」と続ける。デンゾウさんのその言葉に落ち込む宮野…。

そして、「シンイチ君、僕はな、3年前社長に夜逃げさせてもらった人間や」と自分の過去を打ち明けるデンゾウさん。どうやら、デンゾウさんは過去に2億円の借金を抱えていたことがあるようだ。故郷の関西でいろんな会社を経営し、自分はなんでもできると確信してさまざまな事業を展開するも、全て失敗に終わったという。

その話を聞いた宮野は「なんでそんなことに?」と聞くと、「単純や。僕には経営者としての才能も運もなかった」と話すデンゾウさん。そこへあるビジネスマンがやって来て、海外の土地への投資話が舞い込む。オーストラリアの田舎町で都市開発が始まるとのことで、高騰する前に買えば大儲けできるとのこと。

その頃、デンゾウさんは食事も喉を通らず眠れない日々を送っていた。1秒でも早く元の生活に戻りたたくて、藁にもすがる思いで契約を交わした。しかし、その投資話や交わした取引、契約は全てが架空で存在しなかったのだ…。

その後、デンゾウさんは当時の全財産を負債に充てて、残った借金が2億円。会社も倒産して、その後は自己破産したとのことだ。ちょうど首吊って死のうと思った時、夜逃げ屋の存在を知ったデンゾウさん。

「せやから、正確に言うと借金で夜逃げ言うより、僕のことを知らん場所へ行きたかったんや」と話すデンゾウさん。その後、夜逃げした後の職探しに困っているデンゾウさんを、社長は夜逃げ屋の一員として迎え入れてくれたのだ。そして、デンゾウさんは今も社長に感謝している。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、宮野シンイチさんに夜逃げ屋で働くやりがいなどについてインタビューした。

――夜逃げ屋で働いていて、どんな時にやりがいを感じますか?

「夜逃げする直前はやっぱり皆さん恐怖や緊張で心ここに在らずの状態なので、会話の受け答えもままならない方がたくさんいます。夜逃げが終わると心から安心した表情になってくれるので、その時はやりがいを感じますね」

――宮野さんが夜逃げ屋で働く以前は、夜逃げ屋に対してどんなイメージを持っていましたか?

「第1話でも描いていますが、やっぱり裏稼業なので怖いイメージはかなりありました」



取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

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